【2019年10月7日】凸版印刷とグループ会社のフレーベル館はこのほど、凸版印刷が推進する「可能性アートプロジェクト」で、障がい者アーティストの作品の価値化施策として絵本『ぼく お父さん』を出版した。
凸版印刷は2018年から、「障がい者の自立支援」と「企業の人財開発」を組み合わせた試みとして「可能性アートプロジェクト」を推進している。
同プロジェクトでは、凸版印刷の「印刷テクノロジー」を活用し、障がい者アーティストの作品を価値化。障がい者の自立と経済的事業活動が両立するビジネスモデル構築を目指す。
これまでの障がい者アート作品の活用事例として、紙製飲料缶「カートカン」や卓上カレンダーへの採用・販売や、スマートフォンで作品が動き出すARコンテンツの制作などの実績がある。
今回、凸版印刷とフレーベル館は、アート創作活動を通して障がい者の自立支援を行うNPO法人サポートセンターどりーむ(サポートセンターどりーむ)の協力のもと、同所に所属する周藤優子さんが描き下ろした絵本作品『ぼく お父さん』を出版する。
凸版印刷とフレーベル館は今後も、両者の強みを生かしながら、社会的課題解決と経済的利益が両立するビジネスモデルを構築することで、障がい者アーティストの自立支援の拡充と、そのプロセスを通した同社の次世代リーダーの育成を推進していく。
作・絵:周藤優子
発行年月:2019年10月
定価:1,200円(税別)
サイズ:19cm×19cm
ISBN:9784577048535
【あらすじ】
生きている間は、わかりあえなかったお父さんが
ある日、ゆうこのところにやってきた
ぼくは ねこになって ゆうこと いっしょに 生きたい
発達障がいの作者が、作業所に出入りするねこに、
亡くなったお父さんを重ね合わせ、
父への思いを綴った絵本
周藤優子 (すとう ゆうこ)
1972年生まれ。
1993年、兵庫県姫路市の短大を卒業。いくつか一般職につくが、長く続かず、周囲の人の言動を理解できなかったり、自分の言動を理解してもらえなかったりなど、コミュニケーションがうまくとれず悩んでいた。
2000年、母にすすめられて病院で検査を受け、統合失調症と診断される。
2007年、父の死を経て、
2012年、サポートセンターどりーむのアート活動に参加するようになる。
2015年、島根大学医学部附属病院で検査を受け、発達障がいとわかる。
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