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コダック ジム・コンティネンザCEOが来日 「Kodak 最新情報」をプレゼン 資金繰り懸念報道を打ち消す

【2025年10月6日】コダックのジム・コンティネンザCEOが来日し、10月2日、千代田区のステーションコンファレンス東京で記者会見を行った。

コンティネンザ氏は、「Kodak 最新情報」と題したプレゼンテーションを行い、自社の現状と展望などを述べた。
同社の長期計画として
・財務体質の強化
・イノベーションへの投資
・業務効率の向上
・日本、米国、ドイツに製造拠点を持つ強みと知見を最大限に活用

といった目標を述べた。
またアップデートする分野として「プレート(製版)」「インクジェット」「CTP」「ソフトウェア」を挙げ、成長分野として「製薬」を紹介した。

また、直近の「第2四半期の業績」については、連結売上高が2億6,300万ドルで、第2四半期の2億6,700万ドルから横這いで、減少傾向は緩やかになった。
四半期末の現金残高は1億5,500万ドルで、2024年12月31日時点の2億100万ドルから4,600万ドルの減少。第一四半期と比較して現金支出が大幅に改善され300万ドル減の1億5,500万ドルだった。

同社は8月、海外の一部報道で資金繰りに対する懸念が伝えられていたが、今回の来日はそれを打ち消す目的があるとみられる。

コンティネンザ氏は以下のように述べている。
「一番大事なことはバランスシートの改善で、30数年間これを続けてきた。プリンティングやファーストマテリアルに注力し、フィルムの生産能力は2倍となった。また、業務効率を改善をめざし、ローカルでの製造を行っている。日本でもプレートの製造を群馬工場で行っている。

――また日本市場については
日本の印刷市場は成長しているとは言えないが、マーケットのサイズそのものが価値ではない。我々はその中でシェアを獲得していく。米国は関税問題があり、そこが不透明だが、我々はやるべきことをやる。

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