【2025年7月18日】大日本印刷は7月15日、福岡地域戦略推進協議会、九州先端科学技術研究所、Mellowと共働し、「福岡市データ連携基盤」を活用した実証実験を開始した。
この基盤で取得するキッチンカーの位置や料理カテゴリー、営業時間などの情報と、DNPが提供するSNS連動型デジタルマップ「Place2B(プレイストゥビー)」を連携し、スマートフォンやパソコンの地図上で最新情報を確認できるようにする。
観光客や地域住民の利便性向上を通じ、誰もが利用しやすいまちづくりの実現を目指す。
福岡市は、日本からアジアへの玄関口として発展を続ける一方、中心エリア・天神地区では老朽化した建物や設備面での課題を抱えている。市は「天神ビッグバン」と呼ばれる再開発を進めているが、飲食店の減少によってランチ時に飲食店を見つけづらい「ランチ難民」の発生が課題となっていた。
こうした状況を踏まえ、4者は情報端末のディスプレイ上でキッチンカーを可視化することで、ランチタイムの選択肢を増やし、街の回遊性を高める狙い。
福岡市は令和4年度に「福岡市データ連携基盤」を構築。これは内閣府のスマートシティリファレンスアーキテクチャに準拠し、欧州の官民連携プロジェクトで実証された「FIWARE(ファイウェア)」を採用している。今回の実証では、DNPの「Place2B」と同基盤とのAPI連携についても検証される。
実証名称は「福岡市データ連携基盤利活用による民間データ・ソリューション連携およびビジネスモデル拡大可能性実証実験」。期間は7月15日から8月29日まで(延長の可能性あり)。対象は福岡地域戦略推進協議会の会員で、主な対象エリアは天神・博多地区。
今後は、九州先端科学技術研究所が提供する人流データも活用し、販売状況や客層分析を通じて出店場所の選定やメニュー改善にもつなげていく予定。
地図上で確認できる実証対象の情報は以下から:
https://fukuoka-dc.place-2-b.jp/web/tourist-map
福岡市データ連携基盤:https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/data/shisei/fukuokacitydataconnectionsystem.html
Place2B紹介:https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20172663_4986.html
スマートシティリファレンスアーキテクチャ:https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20230810smartcity.html
大日本印刷:https://www.dnp.co.jp/
Mellow:https://www.mellow.jp/
九州先端科学技術研究所:https://www.isit.or.jp/
福岡地域戦略推進協議会:https://www.fukuoka-dc.jpn.com/
Copyright © 2025 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.