プリント&プロモーション―デジタルプリントの専門サイト――

寺岡精工とローレルが連携 POSセルフレジで商品券支払いを実証 業務負担軽減と稼働率向上図る

【2025年12月25日】寺岡精工は、ローレルバンクマシンが開発した商品券セルフ支払システムと同社の小売店向けPOSを連携させた概念実証(PoC)を、静岡市のスーパーマーケットで開始した。
セルフレジでの商品券利用を買い物客自身の操作で完結させる仕組みで、アテンダントの業務負担軽減とレジ稼働率の向上を検証する。

実証は11月26日から、フードマーケットマム曲金店(静岡市駿河区)で実施している。対象はJCBギフト券、JTBナイスギフト券、ビール券など約10種類の商品券で、セルフレジ画面の案内に従い、商品券セルフ読み取り機に券を投入することで支払いが可能となる。
これにより、商品券利用時に必要だった有人対応を省く運用を試行している。

スーパーマーケットでは人手不足や人件費の上昇を背景にセルフレジの導入が進む一方、商品券の取り扱いは有人対応が必要となるケースが多く、運用上の課題とされてきた。
今回のPoCでは、操作性や判別精度、処理時間を評価し、実店舗での実用性を検証する。

また、商品券の識別には、ローレルバンクマシンが通貨処理機で培ってきた識別技術を活用する。将来的には、商品券画像をクラウドに登録することで、店舗や本部側で利用可能な券種を管理できる仕組みの構築を想定している。

実証期間は12月下旬までを予定しており、結果を踏まえて今後の運用モデル確立や展開を検討するとしている。

Copyright © 2025 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.