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凸版印刷 自社工場の環境データを自動収集するシステムを構築 将来は外販を視野に開発

【2021年10月27日】凸版印刷はこのほど、自社の工場において、排水の水位や水素イオン濃度などを始めとする環境データを自動収集するシステムを構築した。
これは、凸版印刷が普及を推進する次世代LPWA(低消費電力広域ネットワーク)規格ZETA(ゼタ)の活用により実現したもの。

同システムは、工場内をくまなくカバーするZETAネットワークと、それに接続する各種センサー機器、測定したデータを格納するクラウド型システムプラットフォーム「ZETADRIVE」と、データ監視システムから構成される。
また、既に工場内で稼働している多数の測定器からの出力情報を、デジタルデータ化しZETA通信のフォーマットで送信するために、データ転送機器「ZETABOX」を新開発した。

同システムの導入で、凸版印刷の工場では環境保全業務の負荷を、約20%の軽減を見込む。
活用により、能動的な環境保全活動への人的リソースの割り当てが可能となり、工場全体のリスクマネジメント強化が図れる。

現在、トッパングループの国内10工場において、本システムの導入が進められており(2021年10月現在、導入検討中を含む)、今後も各製造拠点への展開を推進。また、針式のアナログメーターからのデータ自動収集化など、さらなるシステムの開発も進めており、収集したデータの分析やレポート生成などのシステムまで含めたトータルソリューション化を検討していく。
さらにデータ監視システムを保有するが、環境データの収集に課題を抱える顧客に向けて、システムを販売する。

なお、このシステムは10月27日(水)から29日(金)開催の「5G/IoT通信展」(会場:幕張メッセ)のZETAアライアンスブース内 凸版印刷コーナー(7・8ホール、小間番号45-2)に展示される。

ZETA:工場環境系ソリューション
https://www.toppan.co.jp/electronics/solution/zeta/environment/

 

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