【2018年11月2日】日本フォーム印刷工業連合会(フォーム工連)は11月1日、中央区新富の日本印刷会館で「記者懇談会」を開催した。
この懇談会は、櫻井醜会長が呼びかけたもので、日本フォーム印刷工業連合会の今後の活動方針と計画について、説明と質疑応答を行った。特に同連合会が開始するセミナー・勉強会の新システム「寺子屋プロジェクト」について、詳細を発表した。
冒頭、櫻井会長が以下のようにあいさつした。
日本が変わろうとしている中で、フォーム工連だけが旧態依然としていてはいけない。各社がなぜこの状況になり、どのような武器で戦うのかを考え、独自性を持って戦わなければならない。
日本は残念ながら国力そのものがいい方向に行っておらず、30年前、企業が世界の時価総額ランキング50社中32社がランクインしていたのに対し、今は1社しかランクインしていない。
労働生産性は27位(2006年)上がマルタ島、下がイラクという状態だ。
そこで銀行や証券、生保は大改革をしている。だが、それは印刷にとってプラスではないものも多い。ペーパーレスが進み、キャッシュレスが即時払い方式になれば印刷に大きな影響が出るだろう。また、AIとRPAがけん引していき、新井紀子氏がホワイトカラーの47%がいらなくなると言っている中、われわれも未来戦略どう描くかが生命線となる。
そこで、寺子屋教育で日本経済を担う人材を多く育て、未来を切り開きたい。
寺子屋は自分で考え、学習していく場とする。
「寺子屋」は、一つのセミナーや講座のことではなく、フォーム工連のセミナー全体のシステムとなるもの。
今何が起こっているのかを理解することが大事という考えのもと、以下のように進行する。
「時代を読む」→「何が起こるか」→「フォーム工連に何が求められるか?」→「解決策は『3つの寺子屋』」。
これにより、現状を捉え、組合員が自ら考えながら、問題解決を行うという。
ビジネスフォーム業界「価値向上」実現のためのプロジェクト
また、この日「平成31年新春講演会」(2019年1月24日・木、椿山荘)で、国立情報学研究所の新井紀子氏を招き「我が国の経済成長に向け人工知能が人間と社会にもたらすマイナスと未来」を行うことを発表した。
新井氏は同研究所の社会共有知研究センター長を務め、東大合格を目指すAI「東ロボくん」の開発を行うかたわら、AIの限界やマイナス効果について継承を発している。
昨今はソフトバンクの孫正義会長兼社長とのテレビ番組やSNSを使った論争で話題となった。
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