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森永製菓「おかしプリント」が西鉄とコラボ 東大・池谷教授と共同研究で驚きの成果!?

【2020年10月19日】森永製菓はこのほど、お菓子にオリジナルのパッケージデザインができる「おかしプリント」で、「おかしプリント ファンタスティックコンサルティング」のサービスを開始する。
その最初の取り組みとして西日本鉄道(西鉄)と東京大学との取り組みが決定している。

 

西鉄とコラボ

第1弾として10月21日(水)、西日本鉄道(西鉄)とのコラボレーションによる「食べるガイドブック」を発売する。

「おかしプリント ファンタスティックコンサルティング」は、「おかしプリント」を使い企業や地域の様々な課題を「お菓子」で解決するサービス。

西鉄とコラボレーションした「食べるガイドブック」では、たび重なる自然災害や新型コロナウイルスにより大きな被害を受けている宮崎県高千穂町・熊本県小国町の観光を支援している。
お菓子のパッケージには、各地の名所や魅力が描かれており、西鉄のラグジュアリーバスツアーブランド「GRANDAYS(グランデイズ)」の旅の中で提供される予定。

宮崎県高千穂町、熊本県小国町は、九州を代表する観光地で、壮大なスケールの豊かな自然に加えて、文化的な歴史も多く、毎年多くの観光客が訪れている。
しかし、近年続いている台風・豪雨被害に加えて、新型コロナウイルスの影響によって、地域の産業を支えている観光業は深刻な状況となっている。

そんな九州の観光業を支えようと、西鉄の「GRANDAYS」では、高千穂や小国を対象にしたツアーを企画中。担当者から、このツアー企画を一緒に盛り上げて欲しいと依頼を受けたおかしプリント ファンタスティックコンサルタントの渡辺啓太氏が「食べるガイドブック」を企画した。

「高千穂神楽」「福運三社めぐり」「杖立温泉」など、高千穂町や小国町の名所を「プリングルズ」や「ハイチュウ」「カレ・ド・ショコラ」など、誰もが知るお菓子にオリジナルパッケージとしてデザインしプリントしている。
現地を訪れるだけでなく、車内で楽しみ、お土産として持ち帰えるなど、見て・食べて記憶に残せる商品となっている。

また、プリントしたお菓子は各地の神社で祈祷をし、高千穂町長や夜神楽のメンバー、小国町の観光協会の方々にも配布された。

動画

 

東大との研究結果も

また、同社では、東京大学の池谷裕二教授とともに実施した共同研究により「ノベルティのお菓子が雑貨より約2倍記憶に残るという結果が明らかになった」としている。

同社では、この研究で明らかになったお菓子の持つポテンシャルを社会に落とし込む「プレミアムコミュニケーション」を提供していく。

池谷教授の「お菓子と記憶」に関する研究では、アイテムとして企業名が描かれたオリジナルの雑貨(ペンやクリアファイルなど)を提供した場合とオリジナルお菓子を提供した場合で、2人一組となり会話をしながらそれぞれ7分間、国名を記憶。

この結果、約1時間半後、どれだけ国名を暗記しているか、企業名が記憶に残っているかのテストを実施し、お菓子に描かれた企業の方が約2倍記憶に残っているという結果が明らかになった。
また、会話量を計測したところ終盤になるにつれ会話量が約.1.8倍多い結果となった。

 

池谷裕二教授コメント

2割〜3割ほどの違いはあるだろうと予想していましたが、約2倍というこの結果には驚きました。
味覚や嗅覚や触覚などの知覚を刺激する「お菓子」の優位性もあると思いますが、よく知っているブランドであるため、いつものパッケージとの違いに対して違和感(つまり新奇性)が生じて記憶への定着が促進された可能性もあります。

なお、今回のテストは企業名を覚えるということは一切明かしていません。また、企業名だけでなく、本テストである国名を覚えるという点でも点数が上がっていました。これは「快楽の刺激がある状況では、快楽とは直接関係のない記憶も促進される」という理論に沿う結果になっています。
このことから、プリントされたオリジナルのお菓子の方が“楽しい”と感じているのだろうと推測できます。実際、暗記中の会話量が多いという結果が出ています。暗記時間は7分間だったのですが、冒頭はほとんど差が見られないのですが、最後の2分間ほどはプリントされたオリジナルのお菓子のほうが約1.8倍会話が多いという結果が得られました。
珍しいプリントのお菓子が会話のネタになっており、最後まで話題が途切れていないということを裏付けており、オリジナルのお菓子を渡すことで「会話が弾む」と言えると思います。

おかしプリント ファンタスティックコンサルティング特設サイト
https://okashiprint.com/fantasticconsul

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