【2023年10月16日】LIVE BOARDは、「国内DOOH市場調査」の出稿額・出稿比率について中間報告を発表した。
同社は、国内で初めてOOH領域のインプレッション(広告視認者数)に基づく配信を実現。加えて、デジタルOOHのネットワークに、国内最大級キャリアのビッグデータを掛け合わせ、性・年代別によるターゲティングなど、「”ヒト”基点による配信」を可能にした。
調査はドコモ・インサイトマーケティングの調査を活用し、国内のDOOH市場での出稿費・出稿予算額やプログラマティックOOHに対する広告主の意識調査を実施したもの。
これによると、「国内のDOOH市場」は、出稿率がコロナ禍であった2021年の10.4%から徐々に回復し、2023年には、14.2%と増加した。
また、広告予算額は、2021年1.34億、2022年1.67億、2023年現在では1.81億という結果となり、コロナ以後は上昇し続けている。
(データはデジタルOOHのみに絞り、静止画などの屋外広告は省いている)。
「2023年の世界の広告費成長率」は、2023年には+3.3%成長だった。また、2024年には+4.7%成長すると予想している。
「2023年の世界の広告総額は7,279億米ドル。その中でも各チャネルにおいて、OOH市場は+3.8%と、デジタルの+7.8%に次いで伸長している(テレビ-3.1%、新聞・雑誌-4.8%、オーディオ+0.8%、シネマ+2.1%)。
「アジア太平洋地域のOOH市場規模」は、2023 年に 241.5億米ドル、成長率は+4.6%に。翌年2024年にはOOH市場が 253.8億米ドルに達し、+5.1%の成長率を示すと予想される。
同調査では、広告出稿経験者に、下記の様な質問を行い、その回答を得た。
「質問:あなたは『プログラマティックOOH』に対して、どの様なイメージを持っていますか?また期待していることなどありましたら教えてください」
調査結果では、全体的に業界内での革新化において、「コスト削減」や「効果の可視化」に対する期待感がありつつも、データの精度・信頼性などに不安感があるというコメントが多かったとしている。
OOHのデジタル化では、LIVE BOARDは創業から取り組んでおり、今年5年目を迎えている。市場でも、多くの媒体面がデジタルサイネージ化し、さらに、広告配信プラットフォームによるネットワーク化、データ活用によるターゲティング配信、効果検証、これによる次なるプランニング対応など、急速に進化している。
国内でのOOHにおけるメジャメントガイドラインは、VAC(Visibility Adjusted Contact:広告が表示されている間、定義された視認エリア内で広告フレームの方向を向いており、その広告を見たと想定できる確率をかけて調整した個人の合計)ベースに整いつつあり、テレビやデジタルと同じ指標で広告販売が可能になってきている。
同社では「OOHがいち早く、ほかの主力広告メディアに並ぶように、企業努力していく」としている。
調査方法(抽出フレーム):インターネット調査 ※事前調査・本調査分離型で実施
対象エリア:東京(1都3県)、大阪(2府2県)、愛知(愛知、三重、滋賀)
対象者条件:
・20歳~69歳の男女
・対象エリアに勤務している人(東京、大阪、愛知)
【広告出稿者】
・直近3年以内にお勤め先の会社にて広告出稿経験がある方
・現在広告出稿業務に関与がある方
・勤め先年間売上規模の構成をなるべく前回調査に合わせて回収
【広告代理店勤務者】
・広告代理店勤務者
サンプル数:事前調査:41,472サンプル回収 / 本調査:911サンプル回収
本調査実施期間:2023年5月26日 ~ 2023年5月30日
調査主体:LIVE BOARD
調査実施機関:ドコモ・インサイトマーケティング
LIVE BOARD公式サイト導入事例
https://liveboard.co.jp/case
電通グループ、「世界の広告費成長率予測(2023~2025)」改定版を発表
https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/000965.html
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