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地域新聞社 生成AI推進室を新設 心理状態デジタルツイン特許の実用化へ

【2025年9月2日】地域新聞社はこのほど、生成AI活用を強化するため「AI推進支援室」を新設した。
7月8日には「生成AIを活用した心理状態デジタルツインによる広告効果最大化技術」に関する特許を出願しており、今回の新設組織では同技術の展開と業務効率化を推進する。

同社はAI推進支援室で次の3点を重点施策として掲げる。

  1. 特許技術の実用化 ― 出願済み技術の研究開発と実証を加速し、広告やマーケティング分野での応用を進める。
  2. 生成AI活用の推進 ― 社内実践者を中心に活用支援を行い、業務効率化と価値創出を促す。
  3. 社員のAIリテラシー向上 ― 研修を通じて全社員が適切にAIを活用できるスキルを養成する。

出願中の特許(特願2025-114822)は、アンケートや購買履歴などの多次元データから生成AIで「心理状態とペルソナのデジタルツイン」を構築する技術。
ユーザーの関心や欲求の変化を時系列で把握し、広告配信のタイミングや訴求内容を動的に最適化する仕組みだ。セグメント配信にとどまらず「今この瞬間の心理」に応じた広告戦略を実現する点が特長とされる。

同社は地域密着型の生活情報誌『ちいき新聞』を中心に約7,000社へ販促支援を行っており、174万世帯に向けて毎週発行を継続している。今回のAI推進支援室設立について、同社は「生成AIを活用した新たな価値提供を実現し、企業価値向上につなげる」としている。

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