【2025年12月11日】ビジネス機械・情報システム産業協会は、事務機械9品目の全世界市場に関する出荷実績(2024年)、本年の見込み(2025年)、来年の予測(2026年)をまとめた。
同調査はインターウォッチに委託して行われたもので、会員企業以外の想定規模も含めた数値である。

2024年の全世界出荷金額は2兆5,584億円で、前年比109.0%となった。エネルギー価格や原材料費の高騰、物流費上昇などを背景とした製品単価の上昇に加え、為替の影響が大きく寄与した。国内は3,171億円(100.7%)で横ばいだったが、海外は2兆2,413億円(110.3%)と伸びた。
品目別では複写機・複合機、ページプリンタ(MFP/SFP)、ビジネスインクジェットプリンタ、大判インクジェットプリンタ、デジタル印刷機が増加した。

2025年は全世界で2兆4,923億円(97.4%)となる見込みで、国内は3,217億円(101.4%)とわずかに増えるものの、海外が2兆1,707億円(96.8%)と減少する見通しである。
全体の3分の1を占める複写機・複合機が前年比94.1%と落ち込むことが全体減少の主因になるとみられる。一方、ビジネスインクジェットプリンタ、大判インクジェットプリンタ、電卓・電子辞書、シュレッダーの4品目は増加が見込まれている。
2026年は2兆4,824億円(99.6%)と、2025年比で横ばい予測となる。国内は3,171億円(98.6%)、海外は2兆2,413億円(110.3%)の見通しで、ビジネスインクジェットプリンタ、大判インクジェットプリンタ、ページプリンタ(MFP)が増加を維持する一方、その他6品目は減少すると予測される。
特にデータプロジェクターは前年比83.3%と減少幅が大きい。
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