【2023年7月26日】凸版印刷のグループ会社であるTOPPANエッジは7月25日、オフィス向け顔写真収集・認証クラウドサービス「CloakOne(クロークワン)」の提供を開始した。
「CloakOne」は、次の2つの機能を持つ。
「CloakOne Smart」は、撮影した写真が顔認証やIDカードに適しているか20項目の観点でAIが自動で品質をチェックする顔写真収集サービス。
「CloakOne Face」は、複数の顔認証エンジンを採用し、認証の精度やスピードの向上を実現する顔認証サービス。
顔認証エンジンは複数ベンダーによる技術開発が進んでいるが、複数の顔認証エンジンと収集する顔写真の品質チェックまでをシームレスに連携するサービスは、顔認証ビジネスでは業界初という(同社調べ)。
なお「CloakOne」は9月、三菱UFJフィナンシャル・グループが東京・日本橋に開設した施設「MUFG SPARK」で本採用を前提とした試験運用がスタートする予定。
背景には昨今、顔認証の顕著な技術向上があり、IDカードの代替手段として利用を進める企業が増加していることなどがある。
この技術の特長では、なりすまし防止や認証速度が速く、パスワードの記憶が不要な点や漏洩の心配が少ない点などが挙げられている。
一方で、認証キーとなる顔写真の収集については、撮影環境や写真の品質によって認証精度が大きく左右され、個人情報の厳重なセキュリティが求められる。
「CloakOne」では複数の独自技術(特許出願中)に基づいて処理の高速化・認証精度向上を実現したほか、10万名以上の規模で顔認証情報の登録を可能として、安定的で高セキュリティ下での大規模な個人情報の管理を実現する。
今後、TOPPANエッジでは顔認証をはじめとしたさまざまな認証ソリューションを展開し、2027年度までに累計売上15億円を目指す。
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