【2022年6月1日】セイコーエプソンは「令和 4 年度全国発明表彰」(主催:公益社団法人発明協会)で『インクジェット双方向印刷における印刷ムラ低減法の発明(特許第 4635762 号)』が「文部科学大臣賞」を受賞した。
全国発明表彰は、1919 年の「第1回帝国発明表彰」に始まる伝統の表彰。
同社が同賞を受賞したのは、平成 18 年度の「プリチャージ駆動方式の液晶表示装置の発明(特許第 2669418 号)」以来、2回目。全国発明表彰での受賞は、昨年の「内閣総理大臣賞」に続いて2年連続となった。
今回受賞した文部科学大臣賞は、科学技術的に秀でた進歩性を有し、かつ顕著な実施効果を挙げている発明などを対象とする第 1 表彰区分において、恩賜発明賞、内閣総理大臣賞に次ぐ賞となる。
対象となった発明は、プリントヘッドを往復走査する双方向印刷を行うインクジェットプリンタで、往走査と復走査の各走査でのインク吐出により形成されるドットパターンを、ドット分布に偏りがないように分散配置することで、双方向印刷時の画像ざらつき発生を防止したもので、この技術が評価された。
同技術により、ホーム・ビジネス、写真、商業産業のさまざまな分野への高速・高画質印刷のインクジェットプリンタの提供を実現した。
なお表彰式は、6月 30 日(木)に東京都港区のオークラ東京で開催される予定。
<文部科学大臣賞>
角谷繁明(かくたに としあき)セイコーエプソン IJS 事業部 IJS 開発戦略部
<発明実施功績賞>
小川恭範(おがわ やすのり) セイコーエプソン 代表取締役社長
栄誉ある賞を頂き光栄の至りです。入社以来インクジェットプリンタの画質向上に全身全霊で取り組んできた結果が 2003 年の経済産業大臣発明賞に続く受賞という形で報われ、また、画像処理技術の持つ力を多くの人にアピールできたことは、この上ない喜びです。
この度の受賞は、当社が多くの仲間と共に、画質では妥協しないという姿勢を貫いてきた長年の苦労が認められた結果であり、インクジェットの応用範囲が広がりを見せる中、今後もあらゆる分野で高速で高画質なプリント手段を提供できるように努めてまいります。
ハーフトーニング
www.epson.jp/technology/core_technology/inkjet/half_toning.htm
ドットコントロール
www.epson.jp/technology/core_technology/inkjet/dot_controll_technology.htm
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