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凸版印刷 「カラーコアカード」の「デュアルインターフェースICカード」 カラーバリエーションを7色に拡充 基材に着色し高い意匠性を実現

【2021年11月30日】凸版印刷は12月から、「カラーコアカード」の「デュアルインターフェースICカード」で、カラーバリエーションを7色に拡充する。

製品は、カードの基材となるプラスチックを直接着色することで、側面も含め一体感のあるカラー化を実現している。
また、接触型と非接触型の両方の通信が可能なデュアルインターフェースICカード。カードの表面と側面で一体感をもたせた表現ができ、デザインの可能性が広がるという。

同製品は販売開始に先立ち、ジェーシービーが発行する「JCB ORIGINAL SERIES」のひとつである「JCBゴールドカード」で金(黄土)が採用された(12月からリリース)。

開発の背景には、クレジットカードの利用者獲得競争が激化がある。
カード発行企業には、利用者からメインカードとして選ばれるための魅力あるカードづくりが求められており、電子マネー機能の搭載、ポイント還元や優遇サービスなどの特典の付与など、他社との差別化を行う動きが加速。
一方、カード素材や券面デザインの違いによる差別化が一般的となり、より高いデザイン性へのニーズも高まっている。

凸版印刷は、2018年11月から、「カラーコアカード」をクレジットカード等の接触ICカード向けに提供。
今回、「デュアルインターフェースICカード」に、これまで提供してきた黒色だけでなく、新たに6色のカラープラスチックシートを使用した「カラーコアカード」を開発した。
これにより、カラーは黒、赤、青、ピンク、緑、金(黄土)、銀(グレー)の7 色となった。

標準品としてラインアップにより、少量の製造に対応。
JIS 規格に準拠。従来のクレジットカードと同様、表面の磁気ストライプを隠蔽するオーバープリントや、券面を印刷した後工程でのエンボスや箔押しなどの加工も可能。
価格は、通常の白いプラスチック基材のカードと比較して、約10%増し程度(40万枚発注の場合)。

今後、凸版印刷では、製品を金融・流通・エンターテインメント業界といった幅広い業界へ拡販、2025 年度に関連受注を含め約5億円の売上を目指す。

 

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