【2021年10月20日】大日本印刷(DNP)グループのモバイルブック・ジェーピー(MBJ)はこのほど、「連想検索システム 知の泉」を開発した。
また、MBJ運営の「どこでも読書」に同システムを導入し、10月19日に実証実験をスタートした。
「連想検索システム 知の泉」は、小説やビジネス書などの電子書籍を主な対象とし、本と本のつながりを広げるシステム。
「連想検索」機能は、システム上で設定した書籍ごとの「特徴点」(文章中の複数の単語)と、検索元(検索語や本の内容)との一致状況から、検索元に近い本を探し出す。
利用者が思いついた自由な文章も、検索語として利用でき、目的の本に到達する時間と手間を圧縮。ジャンルを超えた意外な本、思わぬ本との出会いのチャンスを提供するという。
また、今まで訴求機会が少なかった既刊の“ロングテール作品”の活性化にもつなげる。
従来の書籍検索システムは、作品名・著者名・出版社名・ジャンル名・紹介文を主な検索対象とし、欲しい本の確認などに利用されていた。
また、キーワード検索機能は、書籍のキーワード等の書誌データへの事前登録が必要で、手間がかかるためすべての書籍で活用するのは難しい状況だった。今回開発したシステムでは、書籍の「本文(内容)」からキーワードを拾っているため、データ登録の手間がかからず、精度の高い検索を可能にする。
背景には、書籍の販促活動が新刊後に集中し、その後はアピールする機会がなく、休眠作品となるといった課題があった。この新たな検索システムはこれらを解決するものとして期待される。
今後、MBJは実証実験を通じ、システムの検索精度の向上、UI(User Interface)/UX(User Experience)の強化、最新のシステム実装技術を追求。また、成果を踏まえ、プラットフォームサービスの一環として、他の電子書店等での活用も推進していく。
「どこでも読書」トップページ
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「連想検索」(利用方法など)
https://dokodoku.jp/pc/page/assoc_find.asp
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