【2020年12月28日】凸版印刷はこのほど、南カリフォルニア大学の技術で開発された、高品質顔画像撮影装置「ライトステージ」を導入。顔計測データを始めとした、さまざまな人体情報データ活用に関する研究/用途開発を推進する「トッパン バーチャルヒューマンラボ」に凸版印刷内に開設した。
「トッパン バーチャルヒューマンラボ」では、「ライトステージ」で撮影した顔計測データを活用。バーチャル空間上で肌質に合わせたカウンセリング、商品選びを支援するサービスの開発を目指す。
背景には、新型コロナウイルス感染拡大があり、店舗での接客や肌のカウンセリングの機会が減少している現状があるという。また、店頭ではテスターが撤去されているケースも多く、消費者にとっては商品選びが難しい状況が続いている。
今回の実証実験では、「ライトステージ」を活用して高品質の顔計測を実施。その計測データから制作する3DCGデータを用いて、肌のカウンセリングや、3DCGデータ上に化粧層の光学シミュレーションを施すことの有用性を検証する。
実証実験に先立って実施されたプレ実証では、コーセーのファンデーションに含まれる、特徴的な顔料発色特性が3DCG上で忠実に再現できることを確認している。
今後、この実証を踏まえ、バーチャル空間上でのカウンセリング、商品選びを支援するシステムの構築を進め、企業が人体に関する事業開発を行うことができる情報基盤「人体情報プラットフォーム」の構築を目指す。
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