【2015年10月3日】大日本印刷(DNP)は、AR(拡張現実)技術を活用し、商品にスマートフォンやタブレット端末をかざすことで、商品パッケージが翻訳される「DNPパッケージ翻訳ARシステム(店頭用)」を開発。インバウンド市場向けに9月から運用を開始した。
AR技術で翻訳できるのは、英語、フランス語、中国語など。ARの表示にはあらかじめ商品パッケージのデータの登録が必要で、登録された商品の形状をカメラで読み取ることでパッケージの説明文や成分表示などが翻訳され、実際に外国語で表記されたパッケージのように画面上に表示される。翻訳は商品のキャッチコピーなどにも適用されるため、商品のPRでも活用可能。
さらに、システムが利用された時間や場所、閲覧された商品、言語などを各端末で記録していることから、商品のマーケティングにも活用できる。
開発の背景には2015年に1,500万人に達するとされる外国人観光客の増加がある。これによってもたらされる観光消費額は7,000億円という莫大な金額が予測されている。一方で、商品の安全性や特長、他製品との違いなどを訴求するためのが外国語表記の対応は遅れているのが現状だ。同社ではこの市場向けにAR技術を使ったパッケージの外国語表記を広めていく構え。
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