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京セラの顔料インクジェット捺染プリンター「FOREARTH」 水の使用を限りなくゼロでロケーションフリー実現

【2023年5月11日】京セラはこのほど新製品インクジェット捺染プリンター「FOREARTH(フォレアス)」を開発した。
発売は2023年秋頃を予定している。

「FOREARTH」は、
「Water Free Concept」:水の使用量を限りなくゼロまで削減する
「Creative Free」:風合いと堅牢性、生地対応を実現する
「Location Free」:水資源を使用しないことから場所を選ばない
という3つの特長がある。

従来のアナログ捺染や染料タイプのインクジェット(IJ)捺染機では、プリント後の洗い出しがが必須。このため、洗浄・乾燥用の大規模な設備や、洗い出しで発生する排水の処理設備やその許可も必要だった。

「FOREARTH」が採用した新開発の「水性顔料インク」は、前処理や洗い出しが不要で、これにより洗浄や乾燥、排水の設備が一切不要となる。
また、洗浄しないため大量の水を使うこともなく、その量は従来品から99%排水を削減し、環境に対する負荷も非常に低いという。
排水処理などは、専用の浄化槽や産業用の下水道も必要となるため、工業団地など生産場所も限られていた。顔料インク搭載のIJ捺染機では、これらの施設や許可が不要となり、捺染のロケーションフリーを実現する。

一方で、これまでの顔料インクは、染料に比べて、生地への対応力が低く色が出づらいことや、厚みのある風合いになるといった課題があった。
同社では、独自開発の顔料インクの開発により、柔らかな風合いと、高い堅牢性を両立。綿やシルク、ポリエステル、ナイロン、混紡など多種多様な生地へ対応した。
さらに、染料捺染では、生地の種類に応じてインクや機材を変更する必要があったが、顔料インクはその必要がないという。

プリントヘッドには新型の「京セラ製循環インクジェットプリントヘッド」を最大18本搭載可能。最大印刷幅は1,800mm(最大布幅1,850mm)で、多くのテキスタイル製品に対応できる。色数は最大8色 (CMYK+4色の特色)を搭載可能、インクタンク容量は10ℓ。

解像度は600×600dpiで、出力速度は250㎡/h(標準モード)と捺染では中速と呼ばれる領域までカバーしている。本体サイズは約4,600×2,000×2,000mm(幅×奥行×高さ)、重量約3,500kg。

同社では、中期で100億円規模、将来的には1000億円の売り上げを目指し、日本のアパレル産業の復興を盛り上げたいとしている。

なお、同機は6月8日(木)~14日(水)、イタリアのミラノで開催される「ITMA2023」に出展する。

ITMA2023

会期:6月8日(木)~14日(水)
開催地/会場:イタリア(ミラノ)/ FIERA MILANO RHO
京セラブース:ホール7・E301
https://itma.com/

 

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