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「IGAS2022」速報レポート3 大判プリンタとカッティングプロッタ NSK、swissQ、武藤、オーシャンテクノロジー、セルカム、ACS、コムネット、レザック

【2022年11月27日】「IGAS2022(国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展)」が11月24日から、江東区有明の東京ビッグサイトで 開催されている。
開催は明日11月28日まで。

今回のテーマは「Venture into the innovation!」とし、東京ビッグサイト東展示場1、2、3、5、6ホールで218社/団体が出展している。
入場は当日販売2,000円、事前登録の場合は無料。

レポート3では、大判プリンタや後加工機、関連サービスなどについて速報で紹介する。

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レポート3

日本製図器工業(NSK)は、大判インクジェットプリンタ(IJP)とカッティングプロッタを出品している。
ダーストの「DurstP5」では厚紙へ出力。ディスプレイやポスターでの活用を提案した。
後加工機では「KongsbergC」シリーズを実演。

同社ブースも「P5」でリボードにプリントし、それをコングスバーグでカットした什器や家具を使っている。

swissQprint の「Nyala4」は、UV系ハイブリッドタイプのIJPで、フラットベッドトロールの2つの搬送方式に対応している。インクはCMYKも含めて最大9色までカラーを追加できる。出力解像度は1350dpi、フラットベッド時の最大出力サイズは3.2×2 mで、最大で206m²/hの生産性がある。
デモでは生産性の高さを示すため、ロールでのプリントを行っている。

武藤工業は各種IJPを出品している。
「ValueJet1628MH」はテーブル着脱式で、ハイブリッドタイプのIJP。
最大用紙幅1625mm、最大用紙厚15mm、ロールとボードの両方のメディアに対応する。
搭載のMPインク(Multi Purpose ink)の略称。塩ビやPET、合成紙といったロール素材から、スチレンボード、プラダン、段ボールといったボード材など、さまざまな素材への印刷ができる。熱や伸びにも強く、アクリルやペット素材に対する印刷後の真空成型、熱成型加工、コーションラベルにも対応する。
これにより、印刷業のプルーフで採用されている。特に紙器・段ボール多く、さらに熱に強いことから治具にも使える。

このほか、卓上フラットベッド「XpertJet461UF」や「ValueJet628MP」。

オーシャンテクノロジーは、Hanwayの大判プリンタなどを展示している。
Hanway の段ボール用IJP「HighJet2500Dは、800㎡/時の出力速度があり、少量から中量の段ボールプリントで力を発揮する。

また、今年6月、同社ブランドで発売したUV系フラットベッドIJPも展示。
画質は1200✕1200dpiで、リコーのGen6ヘッドを搭載している。

セルカムでは、「HP Latex R1000」とZUNDのカッティングプロッタを活用したプリント&加工システムを提案している。
ブースでは環境対応型の「Recoボード」にプリントし、カッティングまでを行っていた。

ACSは、自社のカッティングプロッタを展示した。
同社は他にはない縦置き型「スタンドタイプ」のカッティングプロッタがあり、これをデモンストレーションした。
「ASシリーズ」は、オーダーメイド品に近い扱いで、一方の「Zシリーズ」は紙・パッケージ用で8㎜以下の薄い紙に対応した既製品タイプ。いずれも「スタンドタイプ」がある。

コムネットは、「MAKES(メイクス)」は、ニーズに合わせて利用できるレーザー加工機のサブスクリプション・購入サービス。
サブスクリプションは3万円~可能で、搬入は「玄関渡し」で、取り付けなどはユーザーが自ら行うが、訪問修理にも対応。操作方法などはYouTubeなどで公開している。

レザックはカッティングプロッタ各種を出品している。
レザックのHTカッターシリーズは、Z軸自動制御のツールヘッドやミーリングヘッドを搭載し、テーブルサイズも多数用意。自動製図やサンプルカット、ミーリング加工システムなどで活用している。
また「ZUND G3XL−3200」もデモを行っている。
担当者は「印刷業者も、紙の印刷じゃないものにシフトし、パッケージやグッズの作成に移行しつつある。この動きの中で、カッティングプロッタも、お金をかけてもいいからオペレーターにやさしく、自動化できるものをという動きが出てきている」と話す。

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