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「IGAS2022」速報レポート4 デジタル印刷機と関連機器・技術 小森、理想科学工業、ブラザー、京セラ、ホリゾン、光文堂、花王、山崎産業、マスターマインド

【2022年11月28日】「IGAS2022(国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展)」が11月24日から、江東区有明の東京ビッグサイトで 開催されている。
開催は今日11月28日まで。

今回のテーマは「Venture into the innovation!」とし、東京ビッグサイト東展示場1、2、3、5、6ホールで218社/団体が出展している。
入場は当日販売2,000円、事前登録の場合は無料。

レポート4では、デジタル印刷機や関連機器、技術などについて速報で紹介する。

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レポート4

小森コーポレーションはアナログ機「LITHRONE G37P」をメイン展示し、デモンストレーションのたびに多くの来場者を集めた。

一方でデジタル印刷機のImpremiaシリーズなどはイメージ動画とサンプル展示のみ。
担当者は「デジタル機はつくばのショールームでご覧いただける」と展示施設へ案内を行っている。

理想科学工業は、9月末に発売したトランザクション用プリンタ「VALEZUS T2200」を中心展示。
最大印刷速度が両面330枚/分、8000枚の最大級廃紙で検査装置を搭載していることから、2~5万枚の中量のバリアブル印刷で力を発揮する。顔料インク搭載で、乾燥装置が不要、紙が反りづらいというメリットもある。
担当者は「ロールでは高速すぎて無駄が多く、複写機では生産性が足りないという層がターゲット。100v電源使用で導入のハードルも低い」と話す。

同社ではこのほか、「複写伝票をもっと簡単に」のテーマで「リソグラフMH935」や「ORPHIS GL9730」を、「小ロット印刷封筒を簡単に高品質で」、大容量封筒フィーダー搭載のGL9730を実演している。

京セラドキュメントソリューションズジャパンのインクジェットモノクロデジタル印刷機「TASKalfa Pro15000c /B」を展示した。
同機は「TASKalfa Pro15000c」を改造し、黒色インクヘッドのみを、モノクロ専用機で、9000ページ/時で上質紙系にプリント可能。
水性顔料インクを搭載しているため、波打ちが少なく、エイジングの必要がない。
「文字物でモノクロは最も数量が多く、安価なモノクロを求められていたことから、今回モノクロバージョン発売した」と担当者。
発売は来年2月1日で、価格は689万円。

ブラザー工業は「DOMINO N730」のイメージ展示をはじめ、ドミノ社の製品で出力したサンプルを陳列した。
実機は名古屋のショールームで展示している。

ホリゾンは、キヤノンやコニカミノルタ、理想科学工業などのプリンタと連携し、カットや製本を実演している。

また、ステージをA、Bに分け、ステージAでは、主に無線綴じシステム、ステージBではカットシステムを中心に、スピーカーが実演とともに解説した。さらにミヤコシブース関連では、製本システムを紹介している。

光文堂は、レーザー加工機などを出品。
「KBD Pro-vision330RII」はラベル用のロール機で、最大ロール系500mm、最大用紙幅330mm、毎分40mの速度で運転可能。「KBD Pro-vision340SII」は枚葉機で、最大厚400mm、最大メディアサイズ470×340mmで、木などのカットやマーキングも可能。

このほか、同ブースでは、ザイコンのデジタル印刷機を紹介。100インチの大型ディスプレイによる動画とサンプルで、印刷機をPRしている。

 

花王は自社インク「ルナジェット」やその原材料について、供給した各プリンタメーカーの事例を示しながら紹介している。
展示されたサンプルは不織布や合皮、本革などさまざまで、水性でありながら汎用性がある。インクは水性のため、においがなく、溶剤系のようにエイジングがいらず、換気も必要がない。第2、3世代はOPPやPETにも対応する。
このほか、供給先のサーマルヘッド系インクカートリッジやメムジェットの展示もある。

同社のブースは「もったいないを放っておけない」という同社のスローガンを表し、廃棄物のない構成になっている。

 

INNOVATIVE BUSINESS ZONE

「INNOVATIVE BUSINESS ZONE(イノベーティブビジネスゾーン)」は、新しいビジネスを提案するコラボレーションゾーン。「『スモールスタートエリア』『インダストリアルプリントエリア』で新たなビジネスチャンスを提案」をテーマに、新事業などを応援するゾーン。

山崎産業は、スタンプの代わりとなるハンディプリンタ「MOBILE JET」シリーズを出品。
プリントしたいものをなぞるだけで、必要な文字やマークを出力でき速乾インク採用。紙はもちろん、フィルムなどへの印字にも対応する。

マスターマインドは、卓上フラットベッドプリンタによる発泡スチロールへのプリントを実演している。
同社の「ヒートジェット」は、水性インクを使用し、40度以下という低温のハロゲンヒーターで乾燥させる。このため、これまでプリントが難しかった発泡スチロールへの印刷を可能とした。
このほか、低温によるユポグリーンへの出力も行っている。

両社ともにインクは花王製品を使用している。

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