【2017年3月22日】ミマキエンジニアリングはこのほど、ダイレクト捺染インクジェットプリンタ(IJP)「Tx300P-1800」と「Tx300P-1800B(ベルト搬送方式)」で、2種類のインクを同時に搭載できるハイブリッド機能を追加することを発表した。
対応開始は今年6月から。
両機はテキスタイル・アパレル向けIJPで、従来は初期設定時に1つのインクを選択しなければならなかった。
今回のハイブリッド機能追加により、綿・麻素材へのプリントに適した「捺染顔料インク」と、ポリエステル素材へのプリントに適した「昇華染料インク」を1台に同時搭載できるようになった。
ハイブリッド機能で搭載できる「捺染顔料インク」と「昇華染料インク」は、ともに後処理に水を使用しない“無水捺染”を実現し、より簡易的な設備で綿・麻素材、ポリエステル素材へのプリントを可能にする。
「Tx300P-1800」は小ロット生産やサンプル作成に最適なエントリーモデルで、「Tx300P-1800B(ベルト搬送方式)」は低コストと高性能を両立したIJP。いずれも、大規模な染色工場だけでなく、デザイン事務所やFab工房、教育・研究機関といった小規模な現場でも導入があった。
このため、スペースに限りがある事業所が多く、「2台導入する余裕がない」というケースも多かった。
ミマキでは「捺染顔料インク」「昇華染料インク」「分散染料インク」「反応染料インク」「酸性染料インク」の5種類のインクをラインアップ。
今回、同時搭載可能となった「捺染顔料インク」と「昇華染料インク」は特に高い需要を誇るもので、これを1台に搭載できるメリットは非常に大きい。
「捺染顔料インク」と「昇華染料インク」の構造
IJPの価格は「Tx300P-1800」が「RasterLink6同梱モデル」で348万円、「TxLink3 Lite同梱モデル」で378万円。「Tx300P-1800B」が「RasterLink6同梱モデル」で795万円、「TxLink3 Lite同梱モデル」で825万円。
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