【2025年10月6日】日本HPは、未来の働き方をテーマとするイベント「HP Future of Work Conference 2025」に合わせ、テクニカル市場向けの大判プリンタ「HP DesignJet T870 A1モデル」を発表した。
同時に、AIによる図面ベクター化機能を備えたソフトウェア「HP Build Workspace」の拡張版、建設現場向けロボティックソリューション「HP SitePrint」の新アクセサリ「HP SitePrint SMR Prism」も発表している。
同社は、建築・エンジニアリング・建設(AEC)分野のデジタル化を推進する統合型テクノロジーエコシステムを提唱しており、「DesignJet」「Build Workspace」「Zワークステーション」「SitePrint」を連携させることで、設計から出力、施工までの各工程の効率と精度を高める狙いだ。
24インチ(A1ノビ)対応の新型大判プリンタで、ハイブリッドワークや限られた設置スペースにも対応するコンパクト設計を採用。全色顔料系インク「HP Flex Tech」を搭載し、A1サイズの出力を最短21秒で完了する。
ロール紙とカット紙の自動切替機能を備え、A4からA1までのマルチサイズ印刷を一台で行える。従来機種比で約30%の軽量化を実現し、静粛性・省エネ性能も向上した。
サステナビリティ面では、再生プラスチックを45%以上、再生金属を10%以上使用。ポリスチレンフリー包装で出荷し、電源自動スケジューラーによる最大60%の省エネを達成したという。
発売は10月23日で、HP Directplus価格は税込272,250円。
モバイル対応スキャン機能とAIベクター化機能「AI Vectorization」を搭載し、紙図面やスケッチをCAD対応ファイルに変換できる。製図時間を最大80%短縮し、チーム間の情報共有やコラボレーションを強化する。
2026年春に日本市場で提供予定で、同年後半には「HP Zワークステーション」でAIベクター化をローカル実行できる見込み。
建設現場の墨出し作業を支援する「HP SitePrint」シリーズの新アクセサリで、±2mmの位置精度と±0.8mmの床不陸マーキング精度を実現。トータルステーションとの自動位置合わせ機能により、高速かつ正確なレイアウト作業を可能にする。
提供開始は11月、正規販売パートナーを通じて販売される。
ラージフォーマットプリンティングビジネス担当プレジデント ダニエルマルティネス氏コメント
日本市場は厳格な基準と鋭いフィードバックで知られている。この市場でT870 A1モデルを発表することは、顧客への敬意であり、イノベーション加速の一歩だ。
建設業界は47万人の人手不足との報道もあった。「SitePrint」はこの市場にぴったりで、同業界の自動化や省力化市場は成長している。導入により10倍もプロセスが加速し、コストの節約にもなる。
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