【2023年2月20日】資生堂クリエイティブは昨年12月、横浜市立平沼小学校で、「肌色」から人の多様性や自分らしさを学ぶ教育プログラム「MY CRAYON PROJECT」を開催し、累計約450人の小学生が受講した。
今年春頃にも横浜市内での実施を予定しており、今後も引き続き活動を続けるという。
同社は2018年、「MY CRAYON PROJECT」を米国のR/GAと共同開発し、第73回広告電通賞 ブランドエクスペリエンス最高賞、「Spikes Asia 2018」 Bronzeなど数々のアワードを受賞した。
また、クリエイティブで美の体験価値を提供する企業として、インクルーシブな社会の実現に向けたさまざまな活動を展開。そのひとつとして、このプロジェクトを行っており、横浜市を中心に出前授業を継続的に実施ている。
背景には、日本人の79%が「肌色」を1色と認識していることがある。一方で、100年以上にわたり肌の研究をしている資生堂の研究によると、「肌色」は人の数だけそれぞれの色がある、無限の色という。
「MY CRAYON PROJECT」は、この資生堂の知見と、プロダクト開発からコミュニケーション設計までを一貫して行う資生堂クリエイティブの体験デザインを掛け合わせたもの。個性や自分らしさについて、肌をテーマに直感的に学べる授業をデザインしている。
授業では、特注で作られた肌色のみで構成されるクレヨンを使用。このクレヨンは、通常のクレヨンとは違い、各色に名前がおらず、最も自身の肌に近いと感じた色に児童が名前を書き入れることで初めて、自分の色としてクレヨンが完成する。
この自分だけのクレヨンは、それぞれの個性を大事に持っていてほしいという願いを込めて、授業後に児童へプレゼントされる。
発足から5年。筆圧の薄い低学年にも書きやすいようにクレヨンの設計を見直すことや、授業を受ける学年に応じて発達段階に沿ったケアを行うなど、回を追うごとにプログラムをアップデート。また、児童の視野を広げるためにも世界における肌色の分布図を取り上げるなど、日本国内で授業を展開するにあたりさまざまな工夫をしている。
同社では、今後も希望の学校を対象に、継続的に本教育プログラムを提供していく。
資生堂クリエイティブ
https://www.shiseidocreative.com/
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