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凸版印刷 デジタル印刷でもレトルト対応可能に 新たな接着剤を開発 1000枚から対応

【2020年7月6日】凸版印刷はこのほど、軟包装のデジタルプリントを汎用のラミネーション機械で加工でき、レトルト殺菌対応製品に使用可能な接着剤を開発した。

同社では、軟包装分野で小ロット多品種生産に最適なパッケージを提供する「トッパンFP(Flexible Package)デジタルソリューション」を展開してきた。

今回の新製品は、これまでデジタル印刷では難しかったレトルトに対応。同接着剤の使用により、デジタル印刷パッケージの活用範囲が広がり、生活者ニーズに対応した高付加価値商品を提供できる。
耐熱性・耐水性は、130度×30分のレトルト殺菌に対応。耐熱性・耐水性の向上によりレトルト用途以外にも、内容物が液体・ペースト・重量物であるなど、従来対応できていなかった用途にも活用を実現した。

この接着剤の開発により汎用ラミネーション設備で、レトルト殺菌対応製品が製造可能となり、レトルト対応製品にデジタルプリントの特長である少量(最低ロット1000枚から)のオリジナルデザイン印刷に対応する。

開発の背景には、ライフスタイルの多様化があり、これによって商品ニーズも多様になっていることから、パッケージも少量・多品種が増えており、これにマッチしたデジタル印刷での軟包装が必要とされているという。
また昨今「巣ごもり」需要の影響で、長期保存可能なレトルト食品の消費は増加しており、レトルト食品用パッケージはさらなる需要増を見込む。

今後、同社では、食品やトイレタリー、化粧品業界などの国内市場に向け提供を開始し、2021年に約3億円の売上を目指す。

レトルト対応デジタルプリントの紹介サイト
https://www.toppan.co.jp/solution/service/digitalprint/pac/

 

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