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セイコーエプソン 電子ペーパー用マイコンの出荷開始 耐久性向上・電池も長寿命化


【2019年10月20日】セイコーエプソンはこのほど、小型の電子ペーパーディスプレイ駆動に最適なドライバーを内蔵した16ビットマイクロコントローラー『S1C17F63』を開発し、サンプル出荷を開始した。

電子ペーパーディスプレイは、紙のような読みやすさ、柔軟性、表示保持による低消費電力などの特長を持ち、電子書籍やサイネージをはじめ、電子棚札やICカードなど液晶に代わる表示媒体として市場が拡大している。

特にICカード分野では、オンラインバンキングやオンライン決済の普及に伴い被害が増加しているフィッシング詐欺へのセキュリティー対策が急務となっており、ワンタイムパスワード付きカードや一定時間でセキュリティーコードが切り替わる動的CVV/CVCカードなど表示付きカードが注目を集めている。
しかし、折り曲げに弱く、カード形状では電池容量が限られるため電池寿命を確保することが難しいなどの課題がある。

エプソンでは、この課題を解決するため電子ペーパーディスプレイ駆動に特化したドライバー内蔵のワンチップマイクロコントローラーを開発。外付けドライバーを必要としないため部品点数を削減できるだけでなく、内蔵周辺回路の最適化によりチップサイズを縮小し、カード製品の耐久性を向上させている。

また、リアルタイムクロック動作モードの消費電流120nA(typ.)と、従来製品比で約40%低減し長寿命化に成功。余った電流を表示の書き換えに活用することで、セキュリティーコード更新間隔の短縮を可能にし、セキュリティー向上に貢献する。

同製品には、表示ドライバー以外にもFlashメモリ、EEPROM、各種タイマー、A/D変換器、温度センサーなどを搭載。内蔵温度センサーは、電子ペーパーディスプレイ特有の温度特性による表示品質影響の補正に活用できるだけでなく、論理緩急機能と併用することで水晶振動子の持つ周波数温度ドリフト補正にも応用できる。
パスワードの更新にはカード端末とシステムサーバーの間で同期が必要で、使用環境に左右されない高精度な時間計測がお客様のセキュリティーシステム価値を高める。

サンプル価格は、パッケージタイプがQFP15-100のもので650円(税別)。
セイコーエプソンでは、月産50万個を予定している。

製品の詳細情報は以下から
www.epson.jp/prod/semicon/products/micro_controller/16bit/

 


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