プリント&プロモーション―デジタルプリントの専門サイト――

第5回「S&D AWARDS」 グランプリは_「脳汁銭湯」(マルハン・アオイネオン) サイン・空間演出の最高峰決定!

【2025年12月15日】第5回「S&D AWARDS」の贈賞式が12月10日、東京都港区の品川フロントビルで開催された。

マスコミ文化協会は、屋外プロモーション業界の専門誌『月刊サイン&ディスプレイ』を60年以上にわたり発行する会社。
「S&D AWARD」は2021年、第1回が開催され、今年で3回目。今回は『月刊サイン&ディスプレイ』の2024年7月号から2025年6月号までに掲載された、屋外広告や空間演出などの中から、11作品がグランプリ候補となった。

当日は、ノミネート企業の代表がプレゼンテーションを行い、出席者の投票(1人2票)によって「グランプリ」「準グランプリ」が決定した。

グランプリは_「脳汁銭湯」(マルハン・アオイネオン)で、先頭にネオンサインを中心としたさまざまな仕掛けを先頭に行うユニークな空間演出が評価された。
企画したマルハンブランド戦略部チーフの仲奈稚氏は「大人たちが楽しくすることを、若者たちが見ることで、大人っていいなと憧れてくれるそんな企画を目指した。ここにきている方たちはそんな大人が多い。これからも楽しくがんばって行きたい」、また「イベント業界でもサイネージ業界でも、(脳汁銭湯は)いき過ぎた企画だと思う。まさか本当に受賞するとは思っていなかったが光栄だ。私は自分が面白いと思ったことをやってきたし、これからもやっていきたい」と述べた。

準グランプリは「HOKUSAI ANOTHER STORY in TOKYO」(東急不動産)だった。

 

セミナー

また、アワードのグランプリ発表の前には「特別セミナー」が行われた。
第1講では、乃村工藝社の豊田真由氏が「ブランディング支店の空間演出・サインデザイン」のテーマで自身のロゴ政策や空間演出の仕事などを紹介した。
講演では、京都や北海道で行った自社の制作事例を紹介。
「その土地や施設、利用者などに合わせたロゴや施設内サイン・内装を心がけている」と話した。

第2講はシムディレクト社長(タケナカ専務)の長崎英樹氏が「没入感が帰るエンターテインメントと日常」のテーマで、自身のが手掛けたプロジェクションマッピングや海外自邸などについて述べた。
同氏は、姫路城や大阪万博などプロジェクションマッピングを手掛け、来場者にイマーシブ体験を提供。
イマーシブとは「感じ方をデザインすること」と定義しており、情報過多で脳疲労を起こしている現代人に対し「イマーシブはデジタルでありながら体が回復する」とした。
また、成功しているのは技術でなく体験の流れを設計しているものとし、これを重視したイマーシブをつくっていきたいと話した。

 

グランプリ候補

①シャドウアップ高知城
②巨大うなぎパイ
③脳汁銭湯
④坂本龍一 音を視る 時を聴く
⑤新感覚舞台芸術「Gravity on Stage」
⑥「HOKUSAI ANOTHER STORY in TOKYO」
⑦アートゴールデン街 by NoxGallery x Superchief x Brillia
⑧フードエンターテイメントレジャービル「グランハマー」
⑨超高精細LEDデュアルビジョン「The KAWASAKI VISION」
⑩ドローンによる地方創生 光の可能性 地上から上空へ
⑪サンシャインシティ「噴水広場」LEDビジョン刷新

Copyright © 2025 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.