【2023年10月30日】大日本印刷(DNP)は11月3日(金・祝)~2024年6月2日(日)、活版印刷と本づくりをテーマとした自社運営の文化施設「市谷の杜(いちがやのもり) 本と活字館」(東京都新宿区)で、企画展「活字の種を作った人々」を開催する。
金属活字を組み合わせて機械で印刷する活版印刷技術は、幕末から明治初期にかけて日本に導入され産業として定着した。
活版印刷で使う活字の、おおもとの型を「種字」と呼び、当時その種字を彫る種字彫刻師という職人がいた。
同展では、辛うじて名前が今に残っている種字彫刻師たちの足跡をたどり、現在の日本の書体づくりの原点ともいえる種字彫刻について、そしてその時代の書体について紹介する。
種字は、彫刻刀を使い、活字と同じサイズの木や鉛の角材の先端に、左右逆に文字を彫っていく。本文で使う活字はわずか3ミリ程度の大きさしかない。そこにどんな文字同士が隣り合ってもバランスよく見えるよう、大きさ、太さ、そして書風をそろえて文字を彫刻するという、非常に精緻な技術で種字を彫刻していた。
高い技術を持つ数少ない職人たちですが、その多くが名前も残っていない。市井の職人として、美しい文字だけを残してきた。
会期:11月3日(金・祝)~2024年6月2日(日) *月・火休館(祝日の場合開館) *12月25日(月)~2024年1月5日(金)は冬季休館
会場:「市谷の杜 本と活字館」2階展示室(東京都新宿区市谷加賀町1-1-1)
入場料:無料(平日は予約制)
主催:大日本印刷「市谷の杜 本と活字館」
企画協力 : 雪朱里
「市谷の杜 本と活字館」のWebサイト
https://ichigaya-letterpress.jp/
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