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【開催中レポート①】「オリジナル商品開発WEEK」 デザイン・包装だけじゃなく中身も作る⁉ SDGsも提案

【2020年2月19日】「オリジナル商品開発WEEK」が2月18日、千葉市の幕張メッセで開幕した。
開催は2月21日(金)まで。
同イベントは、「第12回 国際OEM・PB開発展」「第2回 地域産品展」「第2回 パッケージ×デザイン展」など、商品開発や地産品開発、パッケージ開発の総合展。食品や雑貨のほか、化粧品・雑貨・家具・パッケージなど開発支援の商材が集められている。

プリント&プロモーションでは、パッケージやそのデザイン、なんと中身まで作っている企業のブースもレポートする。

【開催中レポート②】「オリジナル商品開発WEEK」 AIやIoT、デジタルプリントで制作&安全&売る!

 

包材屋さんが中身まで作る

包装関連では一歩踏み込んだ展開をする会社が増えた。

エヌエーシー(野口アルミ箔加工紙)は、容器とともにお菓子のプロデュースなどのサービスも紹介している。
同社はアルミ箔をはじめとしたパッケージ製造企業。なんと自社にパティシエがおり、菓子のプロデュースから製造までを提供できるという。
担当者は「農家やお土産屋さんなどから、何か特産品を作りたいという要望が多かったことから、この事業を始めた。クライアントは、よい素材があっても、その良さに気づかない場合がある。当社が素材の良さを再発見し、お菓子などを作るところまでお手伝いするようになった」とその経緯を話す。

包装資材会社のタマヤも、OEMによるオリジナル菓子の製造を受け付けている、同社の得意先に多いお茶の販売店向けのサービスで、抹茶などを使った焼き菓子などを開発し、数百個から納品する。
「お茶と相性のいいお菓子を提案することで、得意先の売り上げ貢献につながる」と担当者。少ない数でも中身とパッケージの製作に対応できるため重宝されているという。

もはや、包材屋さんが中身まで作る時代が来たようだ。

シュンビンは、農家や小規模事業者向けの商品ブランディングをPR。「丹波篠山黒豆プリン」では、容器を犬と猫のようにデザイン。「クロちゃんプリン」「マメちゃんプリン」は、インスタ映えする人気商品となっている。
このほかにも同社がデザインした商品を多数展示している。

Jパックは、さまざまな紙箱を展示。ニスや特殊な印刷、特殊な形の紙箱も多く展示しており、「自社デザイナーがパッケージデザインの相談に乗れる」という。

高桑美術印刷は、得意の日本酒ラベルを展示。さらにそこから派生したパッケージもアピールしている。近年は日本酒ラベルの良さを、化粧品や洋菓子で生かしたいというクライアントも多く「筆文字や箔など、独特の表現が注目を集めている」という。

 

ストローは紙へ

SDGsに注目が集まる今年は、環境対応関連の展示も見られた。特に海亀の鼻から出てくる映像が「強烈だったストローは紙への転換に引き合いが多いようだ。

サンオクスの紙製ストローは非常に丈夫な紙でつくられている上、タンパク質を接着剤に使用していないため、30分以上、水に浸してもほぐれることがない。色は茶色が人気で「口紅がついても分かりづらいことが好評」という。
海外で主流の直径7㎜サイズはもちろん、日本で好まれる6㎜サイズ、タピオカ用の11㎜サイズ、先端の曲がるタイプもリリースされており、多くの引き合いが来ている。

山中産業も紙ストローを多数展示。「海外では主流となっている紙ストローは日本でも要望が多く取り扱いを始めた」という。

アルミ缶をアピールしたのは大和製缶。ブースにはSDGsで求められている17のゴールを大きく表示。再生利用が可能なアルミ缶で、脱プラを目指すことを訴えた。

 

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オリジナル商品開発WEEK
https://www.jma.or.jp/pb/

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