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「プロダクションデジタル印刷/POD市場コンファレンス」 製品の傾向などを報告 ゲストスピーカーはグーフの岡本CEO


【2019年11月22日】キーポイントインテリジェンスは11月21日、東京コンファレンスセンター・品川で「プロダクションデジタル印刷/POD市場コンファレンス」を開催した。

「プロダクションデジタル印刷/POD 市場コンファレンス」では、産業用プリンタやサプライ、デジタル印刷市場などに関して、同社が調査した統計や資料を元に、日米の同社アナリストが毎年この時期に報告を行っている。
今年はゲストスピーカーにグーフの岡本幸憲CEOを招へい。岡本氏は「デジタル印刷でより豊かな社会を」のタイトルで業界への提言を発信し、自社の取り組みを紹介した。

冒頭、キーポイントインテリジェンスの山内亨代表が以下のようにあいさつした。

「今回がdrupa2020前、最後のカンファレンスとなる。各セッションには、環境や自動化など、トレンドをとらえたキーワードを含んだ内容を多く含んでいるのが特徴だ。POD領域の中心となる話が多いので、ぜひお役立ていただきたい」。

 

ゲストスピーカー

「デジタル印刷でより豊かな社会を」グーフ 岡本幸憲CEO

グーフは「テクノロジーで『紙』の新たな価値をつくる」という目標を掲げて運営してきた。
「紙の新たな価値」は、「ブランドオーナーと生活者が決めるもの」で、「お客様と共に高いROI」を目指さなければならない。

一方で、印刷はプロフェッショナルなもの。コネクテッドプリンティングを可能にするブリッジウェア&マッピングをしなければ、使うことはできない。

クライアントは「ビジネスを理解していない印刷会社とは仕事ができない」という。欧米ではビジネスを理解しクライアントと仕事をする会社が増えてきた。しかし、日本の印刷会社は技術はあるが、サービス化ができておらず、応用力が足りない印象だ。我々の作るシステムは、このギャップを埋めるために開発した。

実例では、ディノス・セシールのカート落ちをフォローするDMを発送するシステムを構築し、これが全日本DM大賞を受賞した。
「Print of Things」を目指し、今は1枚500円でもいいというくらい価値ある印刷物を狙っている。

当社の開発したシステム「D.o.C(ディレクターオンクラウド)」は、上流にAPIをもち、SLA(サービスレベルアグリーメント)をビルドして、いつどこでほしいかを自動化。注文を流した場合に生じる、欠品や受注のボトルネックなどを見極め、次善の方法を自動的に選択していく。
「ADプラットフォーム」は、グーグルアドネトワークを紙で実現するもので、こちらも特許を取得する。

我々はこれらにより、ばらまきツール(メディア)をなくし、ツールからメディアへチラシを変えていく。デジタル印刷の価値をどう変えていくかを追求したい。

 

注目のセッション

「プロダクションデジタル印刷市場動向と予測」 GermanSacristan(ヘルマン・サクリスタン)氏

産業用のデジタルプリンタは、モノクロからカラーへのシフトが何年も続いている。当然、モノクロよりカラーの価値が高いという判断があり、活用が増えている。
また、米国の展示会「PrintingUnited2019」でも出ていたが、50インチのロングシートをプリントできる製品が多く出品されている。
このほかの傾向では色域を広げる「エクストラガモット」や「箔やクリアのプリント」などがある。

産業用のプリンタでは「Nibbling(少しずつかじる)Facter」が重要。
これは「ランニングコスト」のことだが、中にはランニングコストの高いマシンで安い仕事をしてしまっている印刷会社もある。
サプライヤーは、最適な製品をカスタマーに販売すべきと感じる。

クラス別では「エントリー」はマイナス成長、「ヘビー」でB2をプリントできるクラスが伸びている。全体として、エントリーからハイエンドにシフトしている。

 


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