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【工夫と創造この企業】シンクイノベーション 三輪直之社長 グッズ作成の自動化推進 2028年までに売上100億円へ

【2026年1月5日】シンクイノベーションは昨年9月、東京で「缶バッジの高速自動機」や「ナスカン取り付け自動機」を含む7つの製品に関する説明会を開催した。

今回は同社の三輪直之社長に、開発を進める各種自動機とその開発に対する思い、事業方針、将来展望などについて話を聞いた。
同社は2028年までに売上100億円を目指し、機器販売事業を中核に据える考えだ。

自社使いから他社向けオリジナル自動機の提供も

当社はアクリルキーホルダーやアクリルスタンド、Tシャツのプリントなどオリジナルグッズの制作と販売をしています。
今回、自動化機器を開発した缶バッジも、そのラインアップの一つとして近年受注数を伸ばしている商品です。
一方、缶バッジ制作などは手作業が多く、コストアップの原因となっていました。この課題に対して当社は、自動機器開発のユニテックス(長野)と協業し、各種自動機を開発しました。まずは自社で運用し、その上で他社にも提供します。さらにユニテックスと共同で改良を進め、ユーザーのオリジナル自動機も作っていければと思っているのです。

同社はアクリルキーホルダーなどのグッズプリント(右)から出発。シンクイノベーション三輪直之社長(左)、ユニテックス京澤政代社長(中央)、シンクイノベーション 平光遼平取締役(右)。

9月の発表後、反響は予想以上

昨年9月の初披露は業界関係者中心でしたが、OGBSではまったく別業界の来場者がブースに集まりました。Tシャツ、缶バッジ、グッズ系の企業から、下着OEMのような異業種まで幅広い業界の方が集まりましたね。シルクスクリーン工場からも具体的な相談が来ており、正式価格は10月中旬に提示しました。

自動化機器7点の発表・説明会には100人以上が出席した

すでに仕事を持っている会社からは「すぐに欲しい」と言われています。一方で、資金力のない会社は一歩引いて見ておられる印象です。ただ、設備投資ができるかどうかで、今後の事業継続が分かれていくはずなので、今が分かれ目になり、二極化していくとも感じました。

7000個/時のモンスターマシン「缶バッジ量産型 高速自動機」

もっと上を目指していた⁉

今回開発した自動機は、缶バッジの1時間当たりの生産数が7000個。これは従来の他社機が数百個程度だったのに比べて大幅に生産性が向上しています。しかし私はもっと上を目指していました。
というのも、自動化で速度を上げることでコストが下がります。その分はユーザーにも還元できるのですが、人件費や材料費が上がり苦しい状態のグッズ製作会社が救われます。
導入企業は、自動機器のスペックに見合う仕事量があれば、1年半程度で償却できる計算です。
逆に導入しない会社はこのコスト競争についていけなくなるはずです。そこでこの業界の二極化が進むと考えています。

自動化というとロボットアームの印象がありますが、我々は紙や布といった柔らかい素材を扱うので、ロボットアームを使うと速度が落ちるのです。このため、できるだけロボットアームを使う部分は少なくしており、Tシャツの袋入れなどではロボットを使っていません。今後はさらにスペックを高めつつコストも下げていくのが開発方針です。

当社では、新型自動機をすでに使い始めており、その性能を実感しています。また、そこからさらに改良を進めているというのが現状です。グッズ製作の工場は、会社によって現場環境が違うのでこれに合わせた改良にも応じられます。

価格と納品までは?機器導入後の保守は?

各機の価格帯は
・缶バッジ中間レンジ:4,000万円前後
・缶バッジ最高峰モデル:1億5,000万円
・OPP封入:1,000万円前後
・ラベル貼り機:1,500万円前後
・Tシャツ・ナスカン関連:2,000万円前後
今は受注生産方式を継続しており、納期は現在3〜4カ月待ちです。

保守については、ユニテックスやルビコンエンジニアリングなど、自動機保守経験のある会社と組みサポートします。期間は1年間を標準付帯し、それ以降は都度対応とする方針です。
8時間稼働なのか24時間稼働なのかでも負荷は変わるのですが、壊れやすい装置ではなく、主に消耗品の交換が中心になると思います。

エントリーモデルの「缶バッジフレキシブル自動機」

今後の自動化領域は?

壁紙・内装関連の問い合わせが増えています。また、のぼりやクリアファイル、うちわなどもニーズがあり、これらについても検討していきたいと考えています。
常設展示を長野のユニテックスで行っているので、興味のある方はご連絡ください。

当社では機器販売だけでなく、工場のムダを省くソリューション事業部の整備も進めていき、単なる機械メーカーではなく、製造現場の課題解決を一緒にしていきたいと考えています。

シンクイノベーション
https://sync-innovation.co.jp/

 

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