【2025年11月12日】TOPPANは、グループ会社のTOPPAN Speciality Films Private Limited(TSF、インド・パンジャーブ州)で、BOPP(二軸延伸ポリプロピレン)フィルムとBOPE(二軸延伸ポリエチレン)フィルムの両方を同一設備で製造できるハイブリッド製造ラインを導入した。
TSFでは従来BOPPフィルムを生産していたが、今回の導入によりBOPEフィルムの量産を初めて開始し、サステナブル包材の基材となるフィルム需要の拡大に対応する。

新製造ラインは11月中旬より稼働し、食品・日用品などを扱うグローバルブランドオーナーやパッケージコンバーターに向けて、BOPP・BOPEフィルムを供給する。
これによりTSFの生産能力は従来比約40%拡大し、世界的に高まるフィルム需要に対応する体制を強化する。
BOPP・BOPEフィルムは、リサイクル適性に優れたモノマテリアル構成を可能にする素材として注目されており、特に欧州を中心にPETフィルムからの置き換えが進んでいる。
TOPPANグループはパッケージ事業で「Digital & Sustainable Transformation」を掲げ、フィルム製造からバリア加工、パッケージ成形までを一貫体制で展開しており、今回のライン導入もその一環となる。
新ラインでは、BOPPとBOPEを同一機で切り替えながら生産できる柔軟な構造を採用。高速かつ高精度な品質管理システムを搭載し、厚みや透明性、強度を均一に保つことで高品質なフィルムを安定供給する。
TSFでは、2027年に年間約3万3,000トンの販売を目指すとともに、TOPPANグループの独自技術を活用して、透明バリアフィルム「GL BARRIER」や耐熱・シール性を高めた高付加価値フィルムの開発を進める。サステナブルパッケージ市場の成長に対応し、グローバルでの展開をさらに拡大していく。
詳細:https://www.toppan.com/ja/living-industry/packaging/products/barrier_film/
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