【2025年3月27日】ミマキエンジニアリングは、ポリエステルの脱色・アップサイクル技術「ネオクロマト加工」の開発と実用展開が評価され、2024年度繊研合繊賞・サステイナブル部門賞を日華化学、エレファンテックと3社合同で受賞した。
繊研合繊賞は、合成繊維業界の発展を目的に優れた素材や技術開発、マーケティング活動に贈られる賞で、今回で第55回を迎えた。
受賞したミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける企業。
対象となった「ネオクロマト加工」は、分散染料でプリントまたは染色されたポリエステル生地に専用薬剤を塗布し、熱を加えて脱色する技術で、脱色後は新たに染色やプリントが可能で、のぼり旗や衣料品などの再利用に活用できる。
今回、日華化学とエレファンテックが共同開発したこの技術と、市場展開を進めるミマキエンジニアリングの取り組みが、繊研新聞社から高い評価を受けた。
2024年11月には、ロフトの店舗装飾用タペストリーを循環利用するプロジェクトに試験導入されており、同社では2025年度中の製品発表を目指している。
同技術は、世界のテキスタイル市場で発生する膨大な廃棄量に対し、脱色と再プリントを通じて生地の廃棄削減に寄与する。
また、ミマキエンジニアリングのインクジェットプリンタと開発中の脱色機を活用することで、地域でのアップサイクルが可能になり、廃棄やリサイクルに伴う環境負荷とエネルギーの削減にもつながるという。
ミマキ企業・IRサイト
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