【2024年7月4日】エコスリージャパンは7月2日、東京都港区のクロスコープで「第1回ユーザー会インクジェットフォーラム」を開催した。
同フォーラムは、エコスリーユーザー会の中で、インクジェットプリンタを保有する企業やインクジェットプリントに興味のある企業に向けた情報を発信する目的で発足したもの。
冒頭、ユーザー会の西川誠一会長(ニシカワ社長)があいさつした。
「私はインクジェットプリンタを持つ皆さんと業界は違うのだが、IJは校正用に使用している。このユーザー会は2002年にアグフアユーザー会という名称で、『ガリレオ』というCTP装置のユーザー8社でスタートし、現在、会員は300社を超えている。本日は初めて会う方が多く、それも元気のある会社さんが多いと聞いている。私は先日drupaに行ってきたがオフセット印刷機はあまりなく、多かったのはデジタル印刷機、大判インクジェットプリンタだった。今日はそれぞれプロとしての悩みなども語り合えれば良いと思っており、ユーザー会がますます盛り上がっていけばと思っている」と述べた。
続いて、エコスリージャパンの岡本勝弘社長が「エコスリージャパンのインクジェットビジネスと今後の展望にについて」の演題で話した。
「当会は、もともとはオフセット印刷の会だったが、インクジェットのお客様が増えた。インクジェットの専門的な話ができるような会は作れないかという声をいただき、いよいよ今回発足した。 このフォーラムのゴールは、インクジェット業界の情報共有や新情報の発信、さらにはお客様同士のネットワーキングだ」とした上で、エコスリー「エコスリーの三つの想い」や同社のインクジェットプリンタの歴史などを説明し「本社の考えをローカライゼーションをしながら日本のお客様に役立てることを探していくのでご協力願いたい」と呼び掛けた。
また、この席上で同社(アグフア製)のインクジェットプリンタ「Jeti Condor RTR5200」(5m幅)と「Onset Grizzly」の日本発売を発表した。
基調講演は光弘祐紀氏(キングプリンティング社長)が「100年企業が考えるこれからのサイン&ディスプレイ業界について」のテーマで話した。
キングプリンティングは107年前に創業。もともとは映画看板を手描きで作成する会社だったが、大型の印刷機を導入して生産の効率化を実現し、次第に商業施設などの大型ポスターを手掛けるようになった。
創業以来の開拓精神で、導入する機器も日本初のものが多く、エコスリー製品でも数多くの日本1号機を設置している。
この上で近年の傾向として「印刷は目的ではなく手段の一つで、広告などの企画提案から施工までを行い、ITの企画や業務のアウトソーシングまで受注している。ただ業務の根幹はインクジェットで、設備をしなかったら売上は半分以下になっていただろう。オフセット印刷とインクジェットは2010年に売り上げが逆転している」
「情報の伝達は、紙からスマートフォンなどに移っており、紙の出荷額でも『印刷・情報用紙』は大幅に減っている。我々もモノ売りからコト売りへ変化していかなければならない。コロナ禍を終えて、事業環境は変わってしまった。クライアントの抱える課題に向き合い、今こそサインディスプレイ業の本領を発揮する時だ」と訴えた。
このほか、プリント&プロモーションの中村記者が「drupaレポート」を行なった。
エコスリージャパン
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