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日本HP「報道関係者向け事業説明会 」を都内のホテルで開催 岡社長「プリントは論理的にデジタルに流れる」

【2020年1月24日】日本HPは1月21日、「報道関係者向け事業説明会 」を都内のホテルで開催した。

 

事業概要

プレゼンテーションでは冒頭、日本HPの岡隆史社長が以下のように説明した(抜粋)。

売上は6兆4000億円、利益は4700億円と事業は堅調に推移している。成長率は前々年が10%前後だったものが、プリンタ事業がペーパーレスなどの影響を受け、2%にとどまった。
プリンタ事業はペーパーレスを予測して、デジタルマニュファクチャリングの3Dプリンタ、プリントサービス事業などを育てていこうという流れの中、新しい事業が始まっている。

デジタル印刷ではアナログではできない、自動的にさまざまなものが印刷、管理ができる仕組みをソフトとハードの両方で進めてきた。これまでタッチしていなかったファッション、テキスタイル分野でも新ブランドを投入した。
3Dプリンタは、国内でスタート3年目だが、昨年量産用のマシンに加え、低価格のプロトタイプ用を発売した。HPの製品に慣れていただき、すそ野を広げていくような動きとともに、量産用の大型機もアップデートした製品を発売している。

個人向けやオフィスのプリンタは減るだろうと考えている。一方で我々が展開している分野は、マーケット自体はプリンタが17兆円、PCは36兆円、合計53兆円。このうち6兆40000億円12%しかパイを取っていない。プリントでは、オフセットなどアナログのプリントをいかにデジタルに持っていくかということがある。あるいは、論理的にデジタルに流れる、自然にそうならないとおかしいというふうにHPとしては信じている。また、3Dプリンタで製造業を変えようと動いている。
この結果、55兆円まで売り上げを拡大させる。

 

デジタルプレス

常務執行役員デジタルプレス事業本部の岡戸伸樹本部長は「デジタルプレス事業」について、以下のように話した。

グラフィック市場は5.5兆円。HPではこのしようを6つに分け5つのセグメントに注目している。
戦略ではデジタル印刷適用の範囲を広げる「新規」ではテキスタイルへの参入、デジタルトランスフォーメーションで急増する出力量がある「成長」、個人に最適化した印刷物の「豊かな体験創出」の3つに定義して進める。

「新規」分野では、「インクジェットテキスタイル」では、増加する世界人口や、ファッション、スポーツウエアなど1.5兆円産業で、急速にデジタル化している。ここへ昇華転写プリンタ「Stitch」を投入した。

「成長」分野では、「出版ビジネスのデジタル化」では、急成長する高速インクジェットデジタル輪転機「PageWideWebPress」があり、IJ書籍の75%のシェアがあり、年率15%で成長している。世界最大の出版取次INGRAM社は同機を30台導入している。
また、「段ボール」に関しても、パーソナルメッセージをプリントするマスカスタマイゼーションにより、さまざまなマーケティングやサプライチェーン変革が始まっている。

「体験創出」では、昨年話題となったコカ・コーラの「令和ボトル」がある。これは元号発表のその日に、ラベルに「令和」の文字を入れて配布したもの。
「体験」では個人の最適化したさまざまなDMの創出も行っている。

 

3Dプリンティング

3Dプリンティング事業部本部長の秋山仁部長は、「3Dプリンティング事業」について解説した。

2019年、HPの3Dプリンタ「JetFusion」シリーズで作られたパーツ数は、1800万パーツ以上で、最も使用された3Dプリンタとなった。
アプリケーションの開発により、自動車や医療・歯科、フットウェアなどの注力市場で採用されており、ユニークな商品やサービスを生んでいる。また新たなビジネスモデルも生まれている。

「JetFusion」は、機能性試作の「500」、大量生産向けの「5200」の両シリーズを新たに投入。自動車メーカーや電機メーカーでの採用が広がっている。

2020年の販売戦略では
・サービスビューロー各社との取り組みの境界
・アライアンスパートナーとの共同提案の推進
・DfAN(最適設計)の認知拡大
などを上げており、3Dプリントによる次世代のサプライチェーンの実現を目指す。

このほか、専務執行役員パーソナルシステムズの九嶋俊一事業統括が登壇した。

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