【2018年3月2日】小森コーポレーションは3月1日と今日2日(金)、茨城県の同社つくばプラントで内覧会「OPEN NEW PAGES SHOW 2018 」を開催している。
イベント初日は、つくばプラントに設置した「Impremia IS29」「LITHRONE GX40RP」などをデモンストレーション。「KP-Connect Pro」とSCREENの「EQUIOS」を連携したワークフローシステムの紹介も行った。
また、セミナールームでは、導入企業である廣済堂制作部の中村和久部長による特別セミナー(別掲)や、小森コーポレーションによる市況プレゼンテーションも行われた。
デモンストレーションでは、デジタル印刷機「Impremia IS29」とデジタル加工機 「Highcon Euclid」による後加工を披露。「マットコート卓上カレンダー」をバリアブルで印刷し、カラーチャート測色し、プロファイル作ることで、オフセットと同等品質を再現できる点をアピールした。
「Impremia IS29」は、一般的なオフセット用紙に印刷できる幅広い用紙適性と、デジタル印刷でありながらオフセットを超える広色域を持つUVインクジェットプリンティングシステム。デジタル印刷の極小ロット、多品種印刷への対応はもちろん、美しいプリントは、クリエイティブ分野の印刷にも対応できる。
この日は「Highcon Euclid」による後加工までを実演し、カレンダーの印刷・後加工を行った。「Highcon Euclid」は筋押しや裁断を、刃型などを作成することなくできるため、バリアブルな印刷から後加工をフレキシブルに実現できる。世界では55台が導入されている。
小森コーポレーションは半年前から、同機の販売代理店契約を結んでいる。
サンプルではデジタル加飾機「Scodix」による箔押しの事例なども展示した。
また、菊全判8色オフセット機「LITHRONE GX40RP」では、「KP-Connect Pro」が、SCREENのワークフローソリューション「EQUIOS(イクオス)」と連携。ジョブデータを受取り、3ジョブをノンストップで仕上げた。
このほか、厚紙専用の厚紙専用の菊全版6色インラインコーター付き「LITRONE GX40」では、ドッグフードのパッケージのプリントを行った。
プレゼンテーションでは「印刷業界の動向について」のテーマで小森善信常務が業界の近況を報告した。
これによると、同社は昨年、北京の「ChinaPrint(チャイナプリントに)」出展。
この際、中国の印刷会社からは「中国製オフセット枚葉機では、品質の高い印刷ができない。小森のオフセットを買う」という声があり、中国市場の高品質化を実感した。
マッキンゼーのデータでは成長著しい企業の上位75社のうち29が中国企業。中国は底堅い魅力のあるマーケットだ。
電通の広告費では、11年を底にして5年連続で緩やかな回復。分野別では「折込」は下げ止まり、「DM」や「POP」は費用対効果高いとして堅調となっている。
印刷機の出荷数は、リーマンショック以降は堅調で、出版用オフセット印刷機はピーク時から30%減少したことにより、需給のアンバランスが解消された。
海外動向はアジア市場の成長率が高く、世界の印刷市場は緩やかに拡大。軟包装を含むパッケージ市場は有望と考える。
米国では書籍は工夫を凝らした売り方やデジタル疲れで出版が売り上げ拡大している。
小森常務は「今年はIGASの年、今日は担当営業マンや私に何なりと聞いていただき、小森の技術をふんだんに見ていただきたい」と締めくくった。
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