【2017年10月13日】自社の設立経緯や現状、これからの展開を聞く「ストーリーズ~自社を語る」第4回はグッドクロス原田大輔社長。
「活版印刷」「デジタル印刷」「Webメディア」「アプリ」「留学支援」など、さまざまな取り組みをしているグッドクロス。
「動機は不純な方がいい」「変態になれ」と「原田ワールド」ともいえるユニークな視点からの言葉が飛び出したインタビュー。
そんなグッドクロス原田大輔社長の話をお届けする。
本当にいろいろやっていまして、何屋さんかと言われると「ちょっと困ったなあ」という感じになります(笑)。
もともと私はIT関係の仕事をしており、その中でも電子決済代行業を中心としていました。その電子決済代行業を務めていた会社を辞める時に、その会社から一部の仕事を請ける形で独立ました。
電子決済で商品が売れた会社は、顧客へのサポート対応が必要になります。
もともと在職中は営業とエンジニアをつなぐようなポジションにいたこともあり、24時間体制のカスタマーサポートのお手伝いもすることになり、顧客のコールセンターを代行する事業も立ち上がりました。
印刷事業を始めたのは実は、カスタマーサポート事業より半年ほど前でした。
「なんで、またITやってる人が印刷に?」
というのはけっこうしょっちゅう聞かれたのですが、電子決済事業というのはシステムの構築が終わってしまうと、お客さんの商品が売れるように、陰ながら応援するだけになってしまいます。
われわれはお客さんが儲かれば手数料が入るわけですから、どうせならもっと本格的にお客さんを応援できる方法はないかと考えた時、なぜか「印刷がある」ということになりました。
私自身も当時、六本木に事務所があったことから、どぶ板営業的に毎日知り合いの会社の社長さんと飲みに行って、話をする中で仕事をもらうというようなことを続けていました。
そんな中で思ったのが「紙がなくなると言われている時代だけれど、毎日使う名刺はしばらくなくならないなあ」ということでした。
そして、印刷全部をやっても、とても印刷屋さんにはかなわないけど「名刺とかなら何とかできる」という甘い考えて始めたのが「BUSINESS名刺印刷所」です(笑)。
もうひとつ「BUSINESS名刺印刷所」を作って運営すれば、EC(eコマース)サイトでどうやって集客し、売り上げを得られるかを実験できると思ったのです。
いまでこそ、名刺印刷をはじめネットでの印刷通販は当たり前ですが、当時はほとんどありませんでした。
なんとなく「できるかなあ」という感じで始めた名刺印刷でしたが、実際、立ち上げ10日目くらいには、「BUSINESS名刺印刷所」は、ヤフーで検索の2番目に上がるようになりました。
さらに初月で売り上げが40万円くらいで、「これは実証できるじゃん」と喜んだものです。
「そんな理由でよくやったな」なんて言われますが、私は「動機は不純であればあるほど面白いものができる」と感じています。「いいことしよう」なんて最初から、構えてつくる事業はまったく面白くないじゃないですか(笑)。
とにかく「なんとなくできそう」でも「ちょっと儲かりそう」でもいいのです。
ただし、スピードは大事です。今日思いついたら今日、最低でも明日には取り組まなければいけません。おっかなびっくりでもいいです。「瓢箪から駒」は、スピードが大事なんです(笑)。
グッドクロス
https://www.goodcross.com/
後編につづく
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