【2025年12月31日】TOPPANは、リアル店舗や営業拠点などの価値を最大化する「リアル・トランスフォーメーション(RX)」化支援サービスを、12月下旬から提供開始した。
今後拡大が見込まれるAIコマースに向け、リアル接点のデータを統合、分析、活用する「RXデータ基盤」を中核に、顧客生涯価値(LTV)の向上や業務効率化を図る。

同サービスは、店舗や営業現場で発生する顧客や従業員の行動データ、商品データなどを統合し、可視化と分析を行うことで、リアル接点を中心としたビジネス変革を支援するもの。
接客ログや位置情報などを活用し、店頭の状況を定量的に把握することで、課題の抽出と改善サイクルの高速化につなげる。
RXデータ基盤では、顧客、従業員、商品を横断的に捉え、どの顧客がどの商品をどのような接客体験を通じて購入に至ったかを一貫した指標で把握することを可能にする。これにより、顧客が納得感や感動を伴って購買する瞬間を分析し、顧客や従業員、商品へのフィードバックを循環させる仕組みを構築する。

分析基盤には、トレジャーデータのCDPを中心としたデータ基盤群を採用する。AIを活用した分析により、商品評価や接客ノウハウをナレッジとして蓄積し、店舗間での水平展開を進めるほか、リアルとデジタルを横断した顧客体験の設計や施策実行を支援する。
購買行動が検索や比較からAIへの相談や指示へと移行する中で、TOPPANは、デジタルの均質化が進む時代だからこそ、店舗や営業拠点における体験価値がブランドの差別化要素になると位置付ける。リアル接点の改善を通じて、AIエージェント時代における新たな競争力の確立を目指す。
今後は、小売、メーカー、自動車、金融機関などを中心に導入を進め、2030年度までに関連受注を含め約50億円の売上を目標とする。
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