【2025年10月15日】サトーは、ナカダイホールディングス、RadarLabと連携し、サトー製ラベルプリンタを対象に、回収から解体・破砕、再生素材の製造、再生素材を活用したハンドラベラーの試験製造を行う。
これは、デジタル製品パスポート(DPP)の実装および企業を横断した情報取得と活用を見据えた実証実験(PoC)で、工程を通じて、DPPの社会実装に資する具体的なモデルケースを検証する。
世界的にサーキュラーエコノミーへの移行が進む中、製品ライフサイクル全体を通じた情報管理と透明性の確保が課題となっている。欧州では2027年2月からバッテリーパスポートの導入が義務化される見込みだが、日本ではDPP導入の取り組みがPoC段階にとどまっており、事業者間での情報連携が十分に進んでいないのが現状である。
今回のPoCでは、ラベルプリンタの製造・流通データとリサイクル工程データを統合し、業種を超えたデータ基盤の形成を目指す。リサイクル現場で得られた工程情報や再生素材の製造データをDPPに反映し、製品設計や環境配慮評価の定量化に活用する。
実証期間は10月6日から11月末まで。回収されたラベルプリンタ本体にDPPを付与し、解体・再資源化・再生素材による試作製造までを一元管理する。再生ABS樹脂で製造したハンドラベラーにもDPPを付与し、素材の由来情報を可視化する。
同PoCで得られた知見は、双方向のデータ活用や企業間での情報共有など、循環型データ基盤の構築にもつながる見込みである。サトーは、自動認識技術を活用した情報連携のノウハウを生かし、DPPの社会実装とサーキュラーエコノミーの推進を図る。
詳細は以下のウェブサイトから
https://www.sato.co.jp/
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