【2025年6月22日】大日本印刷(DNP)は、乾燥剤不要で透明性を備えた医薬品向けPTP用樹脂シートを開発した。
同製品は、口腔内崩壊錠(OD錠)など水分に弱い製剤の品質保持を目的とし、4g/㎡の吸湿性能を持つ。これにより、従来のアルミブリスターや乾燥剤封入包装に代わる新たな選択肢として、視認性・利便性・環境配慮を兼ね備えた医薬品包装を可能にする。
DNPが開発した同シートは、透明なままで吸湿性を確保。これまでOD錠などは湿気を防ぐ目的で不透明なアルミブリスターが使われていたが、製剤の目視確認が困難で、包装後の検査や調剤時の監査に手間がかかっていた。今回の新素材は、視認性を維持しながら水分を吸収できるため、包装の効率化と安全性向上が期待される。
さらに、ベース材にはPP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)を選択可能。特にリサイクル性の高いPPを使えば環境面でのメリットもある。また、外部からの水蒸気もシート内部で吸収できるため、従来以上の防湿性を実現した。
DNPはこのシートを製薬企業に提供し、2030年度までに年間3億円の売上を目指す。製品は、7月9日(水)から11日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「第27回インターフェックス ジャパン」の同社ブース(W3-20)にて展示予定。
製品に関する問い合わせは以下から
https://biz.mkt.global.dnp.co.jp/l/819623/2025-05-19/5zxmwr
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