【2025年6月20日】「マーケティングWeek -夏 2025-」が6月18日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は今日20日(金)まで。
今回が初開催となる夏季開催版は、Web・SNS活用から販促グッズ、顧客分析まで、マーケティング領域の製品・サービスを一堂に集めた国内最大級の総合展示会として注目を集めている。
主催はRX Japan。
会場には、計350社が出展。展示は9つの専門展で構成されており、「販促EXPO」「Web・SNS活用EXPO」「広告メディアEXPO」など、それぞれの分野に特化したソリューションが紹介されている。
出展企業による提案は、デジタルとフィジカルを横断したマーケティング施策の実現に直結するものが多く、来場者は最新の事例や技術動向を比較・検討できる場となっている。
来場は無料で事前登録が必要。
登録など詳細は以下の主催者サイトから
https://www.marketing-week.jp/hub/ja-jp.html#
プリント&プロモーションでは「販促EXPO」を中心に、プリンティングやデジタルサイネージなどに関するブースを速報でレポートする。
販促・印刷業界の展示会で、LEDディスプレイ、環境配慮型製品、インタラクティブなソリューションが注目を集めた。各社の最新技術と戦略から、市場ニーズに応じた販促の進化が見える。
インターコスモスは、LEDディスプレイやセンサー連動型表示装置「インコスワオ!」を展示。タッチ操作で地図や映像を表示でき、イベントや店舗での販促に適している。同社はLEDビジョンのレンタル事業を開始。「短期イベントでは購入コストが負担になる。レンタルで導入のハードルを下げたい」と担当者は話す。
シンエイは、内照式看板「PGライトAサインPro」を出展。屋外耐候性をアピールするため、水をかけて実演した。耐久性と視認性を両立し、屋外広告の需要に応える。
日本ビジョンネットワークのLEDモジュール「CDI」は、筐体を90度回転させても色調が変化しないのが特徴。一般的なLEDモジュールは角度で色調が異なり、設置時に向き調整が必要だが、CDIは施工効率を高める。
東京リスマチックは、銭湯をイメージしたブースで「販促の社交場」をテーマに掲げた。チェキ風の「フォト風カード」、和紙製「畳コースター」、スマホのライトでデザインが浮かぶ「スマホライトシート」、大型パッケージディスプレイなどを展示。イベント向け「アクションデジタルゲーム」では、サウナのロウリュウをゲーム化し、来場者の関心を集めた。
ユニファーストは、海洋プラスチックを再利用したフランネル生地のブランケットを参考出品。ノベルティ製造を主力とする同社は、SDGsへの関心を受け、廃PETボトルを繊維化した生地を開発。「価格は通常の1.5倍だが、環境意識の高い企業に訴求したい」と担当者は意気込む。
大東印刷工業は、オフセット印刷や大判プリンターを活用した多様な印刷物を展示。デザインから印刷、加工まで一貫対応できる強みをPRした。新設の「D-BASE」ラボでは、ディスプレイやPOPの設置環境を再現し、光の当たり方や視認性を検証可能。年内は無料で提供する。
ヨネヤマシールは、NFCラベルや多層ラベルを出展。NFCラベルは、スマホで読み取ることでメニューや情報を更新でき、ポスターや飲食店の販促に適している。多層ラベルは情報量を増やせる4層構造で、商品パッケージの付加価値を高める。
ウエルオンは、屋外広告向け製品を展示。「フラッシュプリント」はスマホのライトでデザインが浮かび、視覚効果を高める。「NOALX」は、アルミ複合板の代替として丸めて運べる軽量素材で、輸送コストを削減。溶剤系大判プリンターで印刷し、ラミネート加工を施す。
AGCは、鏡とディスプレイを融合した「鏡面AR」を出展。鏡面に文字や画像を表示でき、商業施設のトイレや美容院で採用が進む。省スペースで広告や案内を表示する新手法として注目される。
コスモテックの「wemo」は、油性ボールペンで書いて消しゴムで消せるウェアラブルメモ。看護師のメモ書きから着想を得た製品で、医療や建設現場で活用が進む。機能性フィルムを主力とする同社初のBtoC製品で、ノベルティ提案も行った。
森永製菓は、オリジナルパッケージを施せる「おかしプリント」を紹介。受験生に人気の「ラムネ」や健康志向の「プロテイン」を展示。ブランドオーナー自らが手掛ける信頼性が強みだ。
三電社は、液晶ディスプレイと映像コンテンツの制作を一括提供。「映像のきめ細かさが強み」と担当者は強調し、高品質なビジュアルを訴求した。
タニタは、電子スケールや歩数計にオリジナルプリントを施すサービスを展開。北斎の浮世絵をプリントしたスケールを展示し、100個からの名入れに対応。ノベルティや販売用としての需要を見込む。
日本ハムは、プロ野球チームの本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」で人気のオリジナルホットドッグのキッチンカーを紹介。全国でのPRに加え、他社製品のサンプリングや販売も可能。「クラフトビールとのコラボは相性が良い」と担当者は話し、自治体への営業許可申請代行も行う。
POPプロダクトは、昇華転写による全面プリントTシャツを展示。鮮やかなデザインで販促品としての訴求力を高めた。
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