【2017年9月10日】大日本印刷(DNP)は、3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で作成した立体的な映像を被写体にした「エンボスホログラム」を開発した。
「エンボスホログラム」とはフィルム表面の微細な凹凸加工によって光の干渉縞を記録したもので、見る角度によって色が七色に変化し、左右方向の立体感を表現できる。
このホログラムは、高精細なCG表現による自然な立体感と質感、鮮やかな色彩表現が可能。大日本印刷の電子線描画によるホログラムの作製技術と3DCGのデータ作成技術により、表現する色の再現性を高め、より立体的で繊細な質感表現と、ニーズに合わせたデザインを施せる。
例えば、建造物の微細な膨らみや立体感、動植物の模様など繊細な質感を表現できる。これにより、ひと目でわかる偽造・模倣防止の機能に加え、より高いデザイン性を付与可能となった。
また、3DCGデータを使った表現力は、偽造や模倣を困難にし、高いセキュリティ機能を持たせられる。また、微小なマイクロ文字やLEDの光で真贋判定ができる「DNPホログラムLED判定」機能などを組み合わせ、さらにセキュリティレベルを向上させられる。
用途はクレジットカードや身分証、各種ブランド品の偽造防止などを想定する。
DNPはブランド保護が求められる高級商品、紙幣・商品券・ギフト券などの金券のほか、パスポートや国民IDカード、運転免許証など、高度なセキュリティが必要な製品などに「エンボスホログラム」を展開。
今後、3年間で約10億円の売上を見込む。
「DNPホログラムLED判定」
http://www.dnp.co.jp/news/10129996_2482.html
https://youtu.be/cBTVjjtAA00
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