【2016年11月18日】セグウェイが日本上陸したばかりの頃、「日本初のセグウェイ広告」と銘打って、公道を走行するイベントを取材した。
セグウェイの両脇にのぼりを指して、ホットパンツ姿のモデルさん(女の子)が、あのおしゃれな表参道や竹下通りを走り回るというなかなか楽しいものだった。
一つ疑問だったのは「セグウェイが日本の公道を走っていいのか?」ということ。
記者はイベントを主催する男性(ネットでは有名なあの方)に「許可の有無」を質問し、彼は「もちろん取っていますから大丈夫です」との返答をくれた。
一週間ほど後、彼は道交法違反で検挙されてしまった。
こんな前置きで恐縮だが、セグウェイがこの世に誕生してからすでに15年の月日が流れ、ここに新たな乗り物「Cuboard(キューボード)」が誕生した。
「Cuboard」は一見、スケートボードのように見える乗り物。
従来のスケボーと違い、未舗装の砂利道や芝生の上、雪道、水たまりなどの中でも走行できるという。
構造はスケートボードのデッキ(板の部分)の下に「電動クローラーユニット」(走行用のベルト)と電源部を取り付けている。
キックによる走行に加え、モーターによる自走も可能なため、走行しづらい場所でも、モーターのアシストに難なく乗れる。
モーターの起動はコントローラーで行い、スピードを調整しながらの走行も可能という。
開発したのは新潟県長岡市に本社があるCuboRex(キューボレックス)。
なんと社長の寺嶋瑞仁氏は長岡技術科学大学大学院の修士課程1年で、学生ベンチャーとして活動している。
寺嶋氏はもとも別のベンチャーで電動クローラーを使ったレスキューロボットの開発をしていたが「どうせ作るなら他にはない楽しいものを自分で作りたい」との思いから独立し「Cuboard」の開発を始めたという。
「Cuboard」の最高時速は約15kmというから、自転車程度の速度は出る。また、90分の充電で約60分の走行が可能と、遊びとしてはちょうどよい走行時間だ。重量の9㎏jは「持ち運びもできることにこだわった」と寺嶋氏。
ちなみに耐荷重80㎏以下だそうで、記者はギリギリ乗れる体重。
寺嶋氏が活動の拠点としている長岡市は豪雪地帯であることから「雪の上でも走行できることが重要」と「電動クローラー」を装着したこの形になった。
製品発表は11月17日、秋葉原のDMM.makeで行われ、シェアオフィスで走行実演も行ってしまった。
下の動画で加速の様子を見てほしい。
今回発表したものはプロトタイプで、製品版の発売は2017年4月くらいになりそう。
気になる価格はフルセットで45万円。スケボーショップやバイクショップなど感度の高い若者が集まる場所で販売していく。
すでに海外からは引き合いがあるそうで、そういったユーザーのためにネットでの販売も行う。
来年4月の発売までに、サイズや機構の再改良を行うそうで、より乗りやすく、軽量化した製品を販売するという。
さて、なぜこの「Cuboard」を当サイトで取り上げたか?だが、これをプロモーションで活用できると考えたからだ。
もちろん、冒頭のセグウェイのように公道でのプロモーションは今のところ難しいが、私道や施設内など、このボードを使えば面白いことができそうだ。
「広告業界は初ものが大好き」
名乗りを上げる広告主や広告代理店が出てきてほしい。
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