【2015年12月1日】凸版印刷は自社が運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」で、アンケートを実施。全国の男女824名を対象に、「2016年の福袋の購入に関する意識調査」として、袋の情報収集で参考にするものなどについて聞いた。この結果が非常に微妙で面白い。
「福袋の情報収集で参考にするものは」の質問で、最も多かった回答は「情報収集はしない」(40.7%)。続いて「店頭の告知」(33.5%)で、福袋自体や売り場のディスプレイ、POPなどでの情報発信が重視されていることが分かる。やはり年始の初売りは衝動買いが中心ということのようだ。
また2番目に多かったのは「チラシ(折込チラシ・電子チラシ」(30.1%)」で、事前情報では、地域性のあるチラシが根強い信頼性を持つという結果となった。
ちょっと気になるのは折込チラシと電子チラシを一緒にしているところ。全然違うもののような気がするが、これは分けてしまうと何か問題があるのだろうか。
また、「福袋の情報収集や購入に利用するデバイスは」という質問では、「PC」(68.3%)、「スマホ」(60.1%)、「タブレット」(11.4%)で、パソコンとスマートフォンがほぼ同等の支持を得た。中でも20代・30代女性は「スマホ」利用率が高く、20代女性が(85.1%)、30代女性が(75.0%)と答えている。
この質問、回答者数は271人と全体の3割。回答者全体からすると3割という数字は微妙なところ。そのうちの6割(約160人)がPCやスマホを利用しているということらしい。
「福袋」のような日時や地域が限定されるものは、近隣の商業施設に行き、雰囲気で“買ってしまう”という傾向が強い。だから、店頭でのディスプレイや包装、折り込みチラシなどが強いというのが実情だと感じる。
アンケートのまとめでも「『チラシや店頭での告知を参考に、年末年始に購入を検討し、店頭で並んで購 入する』のが未だに福袋購入のスタンダードなパターンである一方で、若年層を中心に、福袋の情報 収集・購入においてスマホの利用率が高いことが判明しました」と少し歯切れが悪い印象。これは印刷会社としてはうれしいけれど、Shufoo!としては微妙な結果といったところだろうか。
印刷とITという問題を考えるには、ちょうどよいアンケート。年末の忙しさが始まる前に少し考えてみるのも面白い。
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