【2025年12月5日】電通デジタルは、生活者のリテールメディア接触が購買行動やブランド認知にどのような影響を与えるかを把握するため、「2025年リテールメディア調査」を実施した。
調査は全国の20~69歳の男女1,200名を対象にオンラインで行われ、主要29カテゴリーと主要流通業態における接触状況を分析した。
リテールメディアとは、小売(リテール)企業が自社で保有する顧客の購買データや会員情報などを活用し、自社のECサイトやアプリ、実店舗のデジタルサイネージなどで広告を配信する仕組みのこと。

調査では、リテールメディアが従来の販促機能に加え、ブランディング施策としての役割も強めていることが示された。特に店頭での商品認知が依然として高く、食品スーパーやドラッグストアで顕著であった。
また、流通アプリは「買い物に出かける直前」に閲覧される割合が高く、生活者が最も購入意欲の高まるタイミングでリーチできる媒体として活用されていることが分かった。

購買への影響では、流通アプリ内クーポンの効果が最も高く、バラエティショップやドラッグストア、コンビニ、ECモールでは利用者の2割以上がその場で購入に至る結果となった。
さらに、アプリ内広告や店舗サイネージへの接触が「商品認知」「興味喚起」「商品理解」といったブランド指標を押し上げる効果も確認された。
非計画購買については、「食品・スイーツ」「飲料」「日用雑貨」は食品スーパーやコンビニで、「ファッション」「美容・コスメ」はバラエティショップやECモールで発生しやすい傾向が見られた。

リテールメディアの効果について、同社は売上への貢献だけでなく、ブランド価値向上を支えるメディアとして重要性が増していると分析している。調査データの詳細や追加分析は、同社が個別に対応している。
【調査概要】
・調査名:2025年リテールメディア調査
・手法:インターネット調査
・期間:9月16日~19日
・対象:全国の20~69歳男女
・サンプル数:1,200名(WB集計を実施)
・主体:電通デジタル
・委託先:電通マクロミルインサイト
リテールメディア調査(電通デジタル): https://www.dentsudigital.co.jp/
調査委託先(電通マクロミルインサイト): https://www.dm-insight.jp/
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