プリント&プロモーション―デジタルプリントの専門サイト――

「SNS上の商品紹介投稿に関する調査」 発信者の知名度より内容を重視する傾向 創作品モールあるる

【2025年11月24日】システムリサーチが運営する「創作品モールあるる」が、SNS利用者300人を対象に実施した「SNS上の商品紹介投稿に関する調査」の結果を公表した。
生活者が投稿内容をどのように評価しているかを把握する目的で行われたもので、発信者の知名度より内容そのものを重視する傾向が鮮明となった。

調査では、SNSユーザーの50%が「投稿者が有名でも信頼度は変わらない」と回答し、59%が「発信者を意識していない」と答えた。アルゴリズムが投稿者よりも内容の質を評価してレコメンドする構造に変化している現状と一致する結果である。

投稿を見る際にまず何を見るかについては、「特に意識していない」が44%で最も多かった。次いで「写真・動画などのビジュアル面」(33.3%)、「投稿の文章・言葉づかい」(8.7%)が続き、「投稿者名」は3.3%にとどまった。ユーザーが“誰が発信したか”ではなく、流れてきた投稿を瞬間的に内容ベースで判断している様子がうかがえる。

信頼できる投稿の特徴では、「悪い点も伝えている」が41.3%で最多となり、「内容が具体的で写真・動画の裏付けがある」(36%)、「専門的・実用的な知識がある」(22%)が続いた。「好きな投稿者の発信」は6.3%にとどまり、人気や好意が信頼の根拠にならないことが示された。

投稿者を意識しない理由については、「内容が大事だから」が27.4%で最多で、「内容以外に興味がない」(24.6%)、「発信者名を見ても信頼性は判断しにくい」(19.6%)が続いた。生活者が透明性・具体性・妥当性を中心に判断している構造が明確になった。

今回の調査結果から、「投稿者の知名度」と「投稿内容への信頼度」を切り離して評価する生活者の姿勢が浮き彫りとなった。背景には、ステルスマーケティング規制の強化やSNS利用経験の蓄積によるリテラシー向上に加え、各SNSのアルゴリズムが内容重視に進化している点がある。企業やマーケターには、発信者に依存する構造から脱し、生活者とアルゴリズムの双方に評価される内容設計が求められている。

あるるモールでは、今回の分析を踏まえ、透明性と妥当性の高いコンテンツづくりを今後も提案していくとしている。

調査概要

調査対象: 20代~60代の男女
調査期間: 2025年11月13日
調査機関: クラウドソーシングサイト
調査方法:各質問項目の回答割合を算出
有効回答数: 300名

調査結果の詳細
https://alulu.com/media/tips_sns_item_trust

あるるモール
https://alulu.com

Copyright © 2025 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.