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書籍『木版画 伝統技法とその意匠』 伝統と出版・印刷の歴史を貴重な資料で紹介 12月3日発刊 誠文堂新光社 

【2021年11月20日】誠文堂新光社は12月3日(金)に、書籍『木版画 伝統技法とその意匠』を発刊する。

「木版印刷」とは、木の板に刃物で凹凸をつくり、そこに色を付けて文字や図像を紙に写す技法。
日本では浮世絵に代表される多色摺りによって、版数を重ねて色彩を組み合わせる技法が発展してきた。また、出版、印刷物の歴史として、人間の生活とともに受け継がれてきた伝統工芸で、生活史の一面もある。

機械印刷が主流になったいまでも、手仕事で摺られた木版印刷ならではの独特の風合いは、紙にかかわるデザイナーやアーティストら多くの人を魅了し、さまざまな印刷物や作品に採用されている。

同書は、京都の老舗「竹中木版 竹笹堂」による、彫り、摺りを中心とした技術を丁寧な解説で紹介。木版画が仏教とともに伝来してから、浮世絵が最盛期・円熟期を迎えた江戸時代、伝統技法をアップデートし続ける現代の木版プリントまで、老舗ならではの貴重な資料を豊富に用いながら、日本の「木版印刷」の歴史をひもとく。

寺社や博物館で保管されてきた古版木の再摺り・復刻をおこなうなど国内外の「歴史遺産としての木版画の再生」を行う活動の過程も掲載するなど、資料価値の高い内容でありながら、数々の図版と美しいビジュアルで、美術、工芸関係者はもちろん、若手作家やアーティストの参考になる一冊になっている。

目次抜粋

第1章 木版印刷の歴史(木版印刷の誕生/出版産業の勃興/浮世絵の登場/浮世絵の最盛期/京の木版画、江戸の木版画/近代の木版画 商業と芸術)
第2章 木版印刷の仕事(版元とともに歩んできた木版画/商業印刷としての木版画)
第3章 木版画の制作技法(浮世絵の制作工程/絵師・彫師・摺師の協業について…など)
第4章 現代木版画の意匠(木版画を支える、職人を訪ねて 越前和紙 岩野市兵衛 和紙の里を訪ねて)
第5章 これからの木版画(先人に学び、現在に求められる制作を続けることが、技術を更新する…など)
ほか

 

著者プロフィール

竹中健司氏(たけなか・けんじ)
竹中木版五代目摺師、有限会社竹笹堂代表取締役/木版画作。1970年京都市生まれ。京版画の摺師として伝統的な木版技術の継承、失われた技術の再現や古版木の調査・修復に取り組む。また、国内外でワークショップやアーティストとの共同制作をおこなう。ボストン美術館、フランス国立図書館などが作品所蔵。京都木版画工芸組合副理事長、京都精華大学伝統産業イノベーションセンター特別共同研究員等を務める。著書に『京都・竹笹堂のはじめての木版画』(光村推古書院)など。

木版印刷・伝統木版画工房 竹笹堂

米原有二氏(よねはら・ゆうじ)
ライター、京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター長。1977年京都府生まれ。京都を拠点に工芸を対象とした取材・執筆活動をおこなう。「分業工程」や「職人文化」「道具・材料の供給難」「修理・修復」などを主題とした聞き書きに取り組む。おもな著書に『京都職人 -匠のてのひら-』、『京都老舗 -暖簾のこころ-』(ともに共著・水曜社)、『京職人ブルース』(京阪神エルマガジン社)、『近世の即位礼-東山天皇即位式模型でみる京職人の技術』(共著・青幻舎)など。

 

書籍概要

書名:木版画 伝統技法とその意匠
著者:竹中 健司、米原 有二
仕様:B5変判、224頁
定価:4,400円(税込)
発売日:2021年12月3日(金)
ISBN:978-4-416-62152-3

誠文堂新光社 書籍紹介ページ
https://www.seibundo-shinkosha.net/book/art/67485/

誠文堂新光社
https://www.seibundo-shinkosha.net/

 

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