【2024年10月17日】日本デザイン振興会は10月17日、「2024年度グッドデザイン賞」の受賞結果を発表した。
今年度のテーマは「勇気と有機のあるデザイン」で、5,773件の応募があり、1,579件が受賞。特に優れたデザインとして評価された「グッドデザイン・ベスト100」から、大賞候補となる金賞20件を含む特別賞32件が選出された。
また、今年は大賞の選考方法が変更され、審査員に加え、受賞者の投票で決定する。
受賞作品の中には、プリンティング関連も数多く含まれ、金賞にもプリンティング技術を活用した半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」(キヤノン)や岡山の地域誌「プラグマガジン」(サーブ)などが選出されている。
10月17日に行われた記者発表では、深野弘行理事長が以下のようにあいさつした。
「受賞者の皆様に心よりお祝いを申し上げる。今年は5700件を超える応募があり、受賞は1600件弱と、過去最多だった2021年に並ぶレベルだった。今、我々は大変大きな変化の中にいるが、デザインは進路を照らす大きな役割があり、皆さんの関心が集まった結果だと思う」
「デザイン背景にはさまざまな物語があり、共感と関係者の対話の中から創出されるが、受賞作品はそのようなものを持っている。大変暑い夏だったが100名を超える審査員がこれに向かい合ってデザインを読み解き審査をしていただいた。御礼を申し上げたい。今年は審査員と受賞者の投票で大賞を決めることから、グッドデザイン賞はこれから山場を迎える。これからもグッドデザイン賞をよろしくお願いしたい」。
また、齋藤精一審査委員長は「過去10年と審査を比べ、グッドデザインは変わってきた。デザインの定義って何だろうと考え『モノとコトに境界線を引くのはやめよう』と考えた。モノの周りのコトがあって、コトがあってモノが生まれてくる。審査も今まで以上に綿密に行ってきた。一つのカテゴリーで評価できないものは別のユニットでも見てもらい、もう一度戻して判断するなどもした。熱量が形や活動になるのがデザイン。何にしろ世の中をよくしようと思うそれがデザインだ。今年はその源流までさかのぼることができたのではないかと思う」と講評を述べた。
大賞は、金賞(経済産業大臣賞)20件の中から、11月5日に選出される。
2024年度グッドデザイン賞金賞(経済産業大臣賞/全20件)
グッドデザイン賞2024
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