【2015年7月30日】富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(FFGS)は7月29日、今年9月に開催される「IGAS2015」での展示概要を明らかにした。展示の目玉は「軟包装用UVインクジェット印刷機」の参考出品。このほか、デジタル印刷機を多数展示、ポストプレスでもデジタル印刷に合わせた少量対応を提案する。
FFGSブースは、統一スローガンを「VALUE FROM INNOVATION ~あなたと挑む『革新』。あなたと創る『付加価値』」 とし、業界全体の発展につながる深く広いイノベーションを提供。「パッケージ印刷ゾーン」と「商業・出版印刷ゾーン」「ワークフローゾーン」の三つにゾーニングし、印刷のトータル提案を展開する。
パッケージ印刷ゾーンでは、注目の「軟包装用UVインクジェット印刷機」が展示される。
同機はCMYKに加え、白インクを搭載しており、裏刷り印刷など、軟包装印刷での必要条件を備えたものとなっている。
機構はコロナ処理、プレコート後に印刷を行い、最後に窒素パージによりインクを完全硬化させる。印刷速度は毎分50mで、少量・多品種生産で力を発揮する。会場では実機のデモンストレーションを行う予定で、IJ機の実用化を強くアピールする。
アナログ印刷関連では、パッケージトータルソリューションの「GRANPACS」を中心展示。水性フレキソ印刷用の製版ソリューション「FLENEXシステム」などを豊富なサンプルとともに紹介する。
商業出版印刷ゾーンでは、UVインクジェットの中心機種「Jet Press720S」や、米国で発表のあった枚葉デジタル印刷機のフラッグシップモデル「Xerox iGen 5press」など5台の展示。さまざまなデジタル印刷機を後加工まで実演する。
オフセット印刷では「SUPERIA」シリーズで、完全無処理サーマルCTPシステムの「SUPERIA ZP」をはじめとした環境対応製品をPR。このほか、大判のIJP「LuxelJet」や「Acuity」などの展示も予定。高延伸性インク「Uvijet KV」の出力サンプルを成型加工するデモも行う。
ワークフローゾーンでは「XMF Controller」のMIS連携強化や紙器パッケージ面つけソフト「PHOENIX」による面つけの効率化を提案する。
真茅久則社長は29日の記者発表で「スローガンに掲げたイノベーションとは、新商品の発売など単発のイノベーションでなく、導入した印刷会社や、印刷物を使うクライアントにもイノベーションの効果を感じ、発展していってほしいという意味。社会全体で印刷の付加価値を高め、効果が波及する良好なサイクルを生み出していきたい」と話し、IGASでの展示に強い期待を示した。
IGASは9月11日(金)から16日(水)までの6日間、江東区有明の東京ビッグサイトで開催される。FFGSの ブースは東5ホール(5-1)。
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