【2026年1月2日】あけましておめでとうございます。
今年は早めに「大予言」いたします。
昨年は読者の皆様、取材先の皆様、そしてスポンサーの皆様にご協力いただき、当サイトも10年目を迎えることができました。
今後も皆様のお力を借りながらがんばって行きたいと思っています。

昨年は中国への取材を2回行い、現地の事情を当サイトやセミナーでお伝えすることができました。
中国のプリンティング資機材は急速に進化しており、目を見張るものがあります。特に屋外広告用の大判プリンタでは日本にはない幅5mや7mといったサイズが販売されており、街の巨大広告の制作に活用されています。

また「ChinaPrint」など大きな展示会には日本では展示されない欧米メーカーのマシンが展示されるなど、日本飛ばしが進んでいるのも事実です。
政治的な事情はさまざまにありますが、プリンティングの世界では今の中国を見ておかなければ、後で後悔しそうというのが記者の感想です。
というわけで、今年も行きます!中国!今回は屋外広告に使われる大型のLEDディスプレイも取材して来ようと思っているので、気になるなあと思った方は報告会に来ていただくか、貴社セミナーなどもバンバンお呼びください。

昨年はAIが一般化され、皆が仕事や学習で活用しだした年でした。
好調企業の経営者は、社内のAI活用を社員に薦めています。この結果、仕事の流れが速くなり、1人で2~3人分の仕事を無理なくこなせる時代が来たようです。
一方、プリンティング業界では人手不足が深刻化したことから、自動化を意識した機械やシステムを発表する会社が増えています。
今はオフセット印刷やグラビア印刷などは、熟練の職人がオペレーターを務めています。しかし、人口減少で雇うことができない、雇っても教育が必要な上に、辞めてしまうかもしれない。さらに言えば人件費はパートも含めて高騰が続いています。
「この状況で人を雇うことはリスクでしかない」というのが経営者の共通認識になりつつあり、どの分野でもそうですが、大規模化し、高い利益を上げているのは省人化・無人化した産業です。
ビールや飲料、精密機器の工場はほとんど無人で、広い作業場にたまに人が現れるくらいです。それに比べ、プリンティング業界は工場に多くの人が多くいます。
雇用がリスクになる中でどれだけ無人化できるかが、今後カギを握ると予言し、今年もこれらの製品を多く紹介していきたいと考えています。

プリンティング業界で一番盛り上がっているのが「グッズの作成」です。
紙の印刷は減少の一途で、1990年代には10兆円近くあった市場規模は現在5兆円を割り込むまでになっている。ある調査会社の予測では今後数年で3兆円を切るといった数字も見受けられます。

一方でグッズ微ねすは、ニッチ市場の総合体であるため、日本での正確な数字を出すことは難しいのですが、ある調査では「オリジナルTシャツ(ウエアプリント)」が 約4,000億円規模、「キャラクター・推し活グッズ」が2024年度に約1兆円を超えると予測され、2025年以降もグッズ需要が拡大しています(Statista、Grand View Researchなど調べ)。また、矢野経済研究所の調査では「キャラクタービジネス」市場は、2025年度2兆8,492億円(前年度比102.6%)と推測され、巨大な市場になりつつあります。

これを支えているのが、プリンティングをはじめとした加工技術です。
とくにTシャツプリントなどの布製品や皮革、アクリルなどへのプリントできる「DTF(Direct to Film)」は、世界中で爆発的に台数が伸びています。従来使用されていた昇華転写プリンタと異なり、フィルムの切り抜きが必要ないため、従来の工程を数十分短縮できるからです。
さらにUVインクを使った「UV-DTF」 という転写技術は、陶器や鉄などの硬質の素材へのプリントで効果を発揮しその活用の幅を広げています。
グッズプリントは、これら加工機の進化と、推し活ブームやアニメ作品の増加と海外への配信、またそのグッズを求めて来日する海外のファンなどの購入と輸出で、さらに市場の成長が見込まれると予言します。
さてまとめですが、今後、伸びる企業の特徴をいくつか挙げてみたいと思います。
まずは「二刀流・三刀流」であること。
今のプリンティング業界には、自らプリントを行う企業であり、販社・商社であり、さらにはメーカーのような機能を持った会社があります。例えば、自社でTシャツプリントを行い、それで使うDTFを中国から輸入し、さらには日本向けに改造し自社ブランドとして販売するといった感じの会社のことです。
自社で使うことでその機械の特性や欠点を把握し、そこからフィードバックして機械を改良することでより良い製品として販売できる。導入する側も「売り手が使っていれば間違いないだろう」と推測するため、販売もスムーズになりやすいのです。
さらには、販売側は商流を把握し、すでに仕事もあるので、自社であふれた仕事を導入企業に回すことができるのです。これには導入側は初期から仕事を得られ、ノウハウも習得できるという利点があり、販売側は自社の設備投資が過剰にならずに多くの仕事を受注できるという利点があります。
みんな得するこの方式ですが、一つだけ弱点があります。市場が拡大しているときはいいのですが、成熟から縮小に向かう時は、導入側は大きな損をしてしまう可能性があります。
まあ、これはどんな市場も同じであること。そして、こういったコミュニティーは昔は同業者組合が担っていたんですよね。組合というのは市場拡大の時に、複数の会社の摩擦が大きくならないように調節する機能があったのですが、印刷業界ではほぼこれは失われています。

もう一つは「全方位外交」です。
先ほど出てきた「二刀流・三刀流」企業がやっているのはこれです。自社がプリントしているのにその機械を売れば「ライバルをつくるだけでしょ?」という考えもありますし、過去の多くの会社がその考えでした、しかし現代の好調企業は「有益ならコンペティターとも手を握る」という方針の会社が多いようです。
これは「オープンイノベーション」的な考え方で、企業が自社内の資源(技術・知識・人材など)だけに頼らず、他の企業や教育機関など外部の知識や技術を取り入れて新の製品やサービスを創出することです。もちろん、自社の資源も外部に開放して活用します。

最後の一つは「経営者がゴキゲンである」こと。
伸びている会社の経営者や経営陣の共通点ですが、非常にゴキゲンです。
この法則、元国会議員で現在はテレビのコメンテーターである杉村太蔵氏も言っていて「おっしゃる通り」と膝を打ったのですが、私が取材する好調企業の社長は、皆さんゴキゲンです。

ある会社の月次報告の時に伺ったことがあったのですが、その会社の社長さんは「一緒に月次報告見ます?」とニコニコと私をその会に誘ってくれました。
「月次報告って、目標達成してなかったらガン詰めするような怖いやつですよね?」と聞くと、その社長は「そんなことしませんよ~。みんなで数字を発表して、拍手して終わるだけです。もちろん達成していなかったら、その理由と打開策を出してもらいます」と笑っていました。
企業なので上意下達、信賞必罰は必要ですが、社長が常に不機嫌そうな顔で社員を叱り飛ばしている企業では今どきの若者はついてこないのは間違いありません。
去年の夏、高校野球の出場校で常態的にパワハラをしていた高校があり、大炎上しました。こういった学校、一時的に野球は強くなるかもしれませんが、SNS全盛時代にはそんな噂はすぐに広まり、強豪校といえども生徒は入学したがらないでしょう。
「オープンイノベーション」の考えでも、自由闊達な意見が言える雰囲気をつくらなければ、新たなビジネスの創出などできません。
予言します。今年のビルのは
「二刀流・三刀流」
「全方位外交」
「経営者がゴキゲン」
こんな企業でしょう。
さて、予言は当たるも八卦当たらぬも八卦。を信じて活かすかはあなた次第。
と逃げまして、予言を終わりたいと思います。
今年1年間、プリント&プロモーションをよろしくお願いいたします。
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