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ミマキエンジニアリング UV-DTFプリンタ「UJV300DTF-75」を発表 デカール転写でオーダーグッズ作成を簡便に 発売は6月ごろ

【2025年4月1日】ミマキエンジニアリングはこのほど、同社初のUV-DTF(UV硬化式-Direct To Film)プリンタ「UJV300DTF-75」を発表した。
発売は6月ごろを予定している。

UV-DTFは、専用のフィルムにプリントしたデザインを対象の素材に転写する加飾方式。従来のUVプリントでは難しかった、凹凸や曲面のある素材の表面にも比較的加飾しやすい。これによりオーダーグッズの作成をサポートする。

UV-DTFはフィルムにプリントしたデザインのみが対象物に転写されるため、ステッカーシートのようなカス取り(余白の除去)作業が不要。素材に直接プリントしないので、素材のセット位置のズレによるプリントミスが少ないことから、高価なアイテムにも加飾しやすい。

また、独自開発の「シリコン製ピンチローラー」を搭載し、フィルムの糊の剥がれを抑え、安定した搬送を実現。さらに、薄く扱いづらい転写シートもセットでき、初心者のオペレーターでも使いやすい設計となっている。

UV-DTF用のフィルムは印字面に糊が付いているため、従来のピンチローラーで押さえると糊が剥がれてしまうという課題があった。また、ピンチローラーを使わずフィルムの巻取りの力だけで搬送すると、フィルムが蛇行したり、浮き上がったフィルムにヘッドがぶつかって故障したりといったリスクがあった。「シリコン製ピンチローラー」はこれらの課題を解決するもの。

筐体は同社のUVインクジェットプリンタ「UCJV300シリーズ」をベースにしており、高画質と安定性を受け継位でいる。

このほか、自動ノズルチェックとノズルリカバリ機能やインク循環機能、衝突防止センサー搭載を搭載し、出力不良や故障を未然に防止する。

インクも新開発しており、これは欧州のSVHC規制で今後使用制限が予想される物質を含まない安全性が高いものとなっている。GREENGUARD GOLD認証も取得予定で、作業環境や使用者の健康も配慮する。

同社では「UJV300DTF-75」は2025年6月頃の販売開始を予定し、発売後3年間で400台(全世界合計)の販売を見込んでいる。

なお、同製品は4月2日から東京ビッグサイトで開催される「第8回販促EXPO-春-」で世界初出品する予定。

 

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