【2024年12月16日】コニカミノルタはこのほど、ヒーター搭載で幅広いインクに対応する産業用インクジェットヘッド「KM800H-MR」を発売した。
「KM800H-MR」はは、長距離吐出を特長とする「KM800シリーズ」の新製品。
一般のヘッドでは、インク吐出部からプリント対象物の距離は約1~3mmが最大だが、同ヘッドでは20mm離れた対象物にも安定したプリントができる長距離吐出性能を持つ。
この長距離吐出性能とノズル列間の幅を狭めたことにより、曲面や凹凸面などノズルから印刷面への距離が一定ではない基材に対してのプリントに対応した。また、対象物の側面に出力する場合に、プリントヘッドを縦置きできる。
インクジェットヘッドと対象物の距離が確保されることから、ヘッドの衝突による故障や対象物の破損を抑制する効果もある。
ヒーターを内蔵することで、水性インクに比べて粘度が高いUVインクでも、長距離吐出が可能。UVインク対応によりプラスチック、フィルム、紙器など非吸収性基材へのプリントが可能となり、ボトルやパッケージ、医薬品の包装、医療品など向けのコーディング・マーキングなどの用途にも向いている。
コニカミノルタでは、物流量の増加などによるニーズが高まりに対し、インクジェットプリントによる対象物への直接印字による工程削減や小ロット対応、生産性向上などで応えるとしている。
ノズル数:800
印字幅:56.4mm
解像度:360npi
ヘッド寸法:W:99.0mm×D:18.8mm×H:119.0mm
駆動周波数:18kHz/10kHz
液滴量:5~22pl/30pl
吐出時粘度域:5~12mPa・s
ヒーター:有
使用可能なインク種:UV、オイル、溶剤
重量:150g
階調表現:4階調
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